gCORE16マルチコアプロセッサの技術詳細を発表

日本ではEmbedded Processor Symposium(10/31)、Fall Microprocessor Forum Japan(11/7, 8)で“Grid on Chip”アーキテクチャを初公開

ボストンサーキットインク 2006年10月11日 09時00分

ホーム、ビジネスマルチメディア機器向けマルチコアプロセッサメーカの米国ボストンサーキット社(Boston Circuits, Inc.、本社:マサチューセッツ州バーリントン、CEO:片岡裕之)は、10月10日に米国・サンノゼで開催されたFall Microprocessor Forum (主催: In-Stat社)において、当社が開発するgCOREマルチコアプロセッサ技術の詳細を初めて公の場で紹介しました。また、10月31日に東京・港区で開催される“Embedded Processor Symposium 2006”、11月7日、8日に東京・港区で開催される“フォールマイクロプロセッサフォーラムジャパン2006”で、この技術を日本国内で初めて紹介します。

2005年に開発に着手したgCORE16は、16個の32ビットRISCプロセッサと、PCI ExpressやUSB、ビデオインタフェースといった主要周辺をワンチップに内蔵したマルチコアプロセッサで、IPTVメディアセンタ、STB(セットトップボックス)、インテリジェントネットワークディスプレイ、プロジェクタ、カラー複合機といった高い並列処理を要求される組込みマルチメディアアプリケーションの理想的なメインCPUとして提案するものです。ボストンサーキットの技術者は、“強力な処理能力”、“使いやすさ”、“低コストソリューション”の3つの革新的テーマに全力で取り組んできました。

【gCOREの主要な特徴】

(1) Grid on Chipアーキテクチャ
プロセッサコアやその他のシステムエレメント間をつなぐインターコネクトとして高速なオンチップネットワークを採用し、チップ内部のデータ帯域幅は500GB/s超を実現しています。同アーキテクチャで将来的には数百レベルのプロセッサコアの接続といったスケーラビリティも提供可能です。従来のシステムバス構造で見るバス競合のボトルネックの解消とセグメント化したネットワーク構造は回路面積や電力消費面でもメリットがあります。

(2) マルチコアの仮想化
マルチコアのソフトウェア/プログラミングの複雑さを解消する技術をハードウェアで内蔵しています。オンチップネットワーク上のノードとして存在する“Time Machine(タイムマシン)”が内部リソース管理、スレッドのスケジューリングや割り当て、オブジェクト同期等などを動的に行います。ソフトウェアによる処理に比べ、オーバーヘッドを大幅に削減するとともにプログラミングを単純化することが可能です。

(3) Smart Memoryコントローラ
内蔵DDR2メモリコントローラをインテリジェンス化し、メモリムーブなど、頻繁に使うメモリオペレーションを効率化しています。

ボストンサーキット社のプレジデント兼CEOである片岡裕之氏は、「業界に存在する技術も活用することにより、お客様が直面する問題を解決する新たなアーキテクチャを短期に提供することができます。当社は現在、初期評価・開発キットを限定で提供し始めており、大変良い評価をいただいています」と話しています。また、In-Stat社 プリンシパルアナリスト兼シニアエディタのマックス・バーロン氏は、「gCOREプロセサのオンチップ“Time Machine”はマルチコアプロセッサが抱えるスレッドスケジューリングの問題を直接的に解決するものです。私たちはマルチコアアーキテクチャの発展のためにも、このような革新的なものがさらに出てくることを期待します」と語っています。


【ボストンサーキットについて】
半導体、ソフトウェア、マルチメディアのエキスパートによって2005年に設立され、ホーム、ビジネスマルチメディア機器向けマルチコアプロセッサを開発・提供するファブレスメーカです。ユニークなGrid on ChipアーキテクチャとTime Machineという独自の技術によりデスクトッププロセッサのパフォーマンス、フレキシビリティ、easy of use(使いやすさ)を組込み用SoCのコスト、パワー、サイズにて提供します。本社をマサチューセッツ州バーリントン、新横浜に日本オフィスを構えます。
会社名:Boston Circuits, Inc.
本社: 米国マサチューセッツ州バーリントン
代表者:片岡 裕之 (CEO)
創立:2005年
拠点:米国、日本
URL : リンク (USA)
  リンク (日本)

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