国内セキュアコンテンツ管理ソフトウェア利用動向および市場予測を発表

・ウィルス対策の導入率は99人以下の小企業でも89.3%に達するものの、新種のウイルス対応でアンチウィルスソフトウェア市場規模は今後も拡大すると予測
・内部統制の要求により、Webフィルタリング、メッセージセキュリティソフトウェア市場も拡大
・セキュアコンテンツ管理ソフトウェア市場の2005年~2010年の年間平均成長率(CAGR)は11.0%、2006年の市場規模は2005年の596億円から682億円に拡大すると予測

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内セキュリティソフトウェア市場を機能分類した、セキュアコンテンツ管理ソフトウェアの利用動向および市場予測を発表しました。これによると、ウィルス対策は、従業員規模で分類したどのカテゴリーでもほぼ90%を越える高い導入率であることが明らかになりました。
セキュアコンテンツ管理ソフトウェア市場の2005年~2010年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は11.0%で、セキュリティソフトウェア市場全体のCAGR11.2%とほぼ同等です。IDC Japanでは、2006年の市場規模を、2005年の596億円から14.3%増の682億円に拡大すると予測しています。
IDCでは、セキュアコンテンツ管理ソフトウェアを機能別に「アンチウイルス(アンチスパイウェア等も含む)」、「Webフィルタリング」、「メッセージセキュリティ」の3つに分類しています。これらは、巧妙化する不正侵入、有害な情報を掲示するインターネットサイト、不要メール等の外部脅威対策として導入される基本的なセキュリティソフトウェア製品です。ネットワークを利用した外部脅威が悪質化するなか、企業のセキュアコンテンツ管理への対策強化が進み、市場は2004年、2005年と継続して拡大しています。さらに、企業では内部統制強化の要請によりインターネットサイト閲覧の制限、電子メール送受信管理などの需要が増加しているため、今後も堅調な伸びが予測されます。
アンチウィルスソフトウェアは、セキュアコンテンツ管理市場の売上の約85%を占めています。アンチウイルス製品の普及率はすでに高く、市場が成長する余地は大きいとはいえませんが、新形態のウィルスやスパイウェアへの対応強化、ゲートウェイアンチウィルスの導入促進などにより、堅調な伸びは維持されるとIDCでは予測しています。2005年の市場規模は前年比22.7%増の503億円でした。
残りの15%を占めるWebフィルタリングとメッセージセキュリティは、これまで官公庁/教育関連のシェアが高い市場でした。2005年には内閣官房によって「IT安心会議」が設置され、有害情報の排除のために家庭内のフィルタリングソフトウェアの普及率が目標値として設定されましたが、これも教育現場での普及促進要因となっています。しかし、2004年以降は企業ユーザの増加も加速して、市場規模全体が拡大しつつあります。企業においては内部統制の一環としてセキュリティポリシーに従った外部との情報交換の環境を整備するため、システム内のコンテンツ管理を強化する動きが顕著になってきたことがその理由です。その結果、この2つの製品の需要はさらに伸びていくとIDCではみています。Webフィルタリング製品の2005年の市場規模は48億円で前年比成長率は46.2%、メッセージセキュリティ製品の2005年の市場規模は、前年比31.8%増の45億円でした。
IDC Japan セキュリティ リサーチマネージャーの塚本 卓郎は、「ネットワーク上で悪意のある不正侵入行為がある限り、セキュアコンテンツ管理市場は確実に継続し、システムの増加に伴い需要も堅調に推移するであろう。最近では企業の内部統制強化の需要と若年層へのPCの普及が新しい成長要因ともなっている」と述べています。

今回の国内セキュリティ市場の予測は、IDCが発行したレポート「2006年 国内セキュリティソフトウェア市場動向:セキュアコンテンツ管理、脅威管理市場」(J6200105)にその詳細が報告されています。本レポートでは、2003年~2005年における国内セキュアコンテンツ管理、脅威管理市場規模の実績とベンダーシェア、ユーザーサ-ベィに基いたセキュリティ対策の導入状況分析、ベンダーの提供する製品分析、及び2006年~2010年の予測を提供しています。

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