ホームオートメーションの足掛かりとなるホームエンターテインメント

米国の調査会社ABIリサーチは、ホームエンターテインメントはホームオートメーション市場を促進させる主要アプリケーションだと報告している。

ニューヨーク州オイスターベイ、2006年6月29日
ホームオートメーションとホームコントロールによって、家庭用製品と家庭用システムの利便性が高まるであろう。これらの中でベンダが最も参入しやすいのはホームエンターテインメントであろうと、米国の調査会社ABIリサーチは報告している。

「ホームエンターテインメントは、ホームオートメーション市場を促進させる主要アプリケーションである」とABIリサーチの上級アナリストのSam Lucero氏は言う。

30年以上の間、2通りのホームオートメーションが提供されてきた。AMXやCrestronなどの企業は以前から、照明の制御、室内の温度調節、電気製品、セキュリティシステムなどのサービスを提供していた。これらの製品は高性能で高額である。反対に、安価な電力線技術であるX-10は、趣味で機械をいじったり機械の修理や実験をしたりする人々に利用されていたが、一般消費者に受け入れられるにはあまりにも限定的なものであって、操作も複雑である。

これらの中間にある大規模な市場は未開発だが、今後市場開拓が行われるだろう。最近、Z-Wave、ZigBee、INSTEONなどの相互運用性のある新技術が導入され、Intermatic、Monster Cable、Universal Electronicsなどの一般家庭をターゲットにした新興ベンダが市場に参入している。

ホームシアターシステムは中流階級の家庭への普及が進んでおり、消費者がマルチメディアを家庭生活に取り入れたいと考えているのは明らかである。ホームオートメーションが実現すれば、暖房、冷房、空調、安全装置、セキュリティ、アクセスシステム、プールやスパ、電気製品、給水を制御できるようになる。しかしまず最初に、ホームエンターテインメントを提供する、照明やカーテンの制御などのオートメーションシステムが、マス市場に受け入れられるだろう。

「主流となるホームエンターテインメントを利用するほとんどの人々は、ホームオートメーション技術が何の役に立つのか、どのように利用するのかについての知識がない」とLucero氏は言う。「ベンダにとって消費者教育は大きな課題だ。」そのため、ABIリサーチは、消費者に情報を提供してオートメーションシステムを家庭への設置を進めるためには、接客による小売りが最適だと考えている。「特定のサブシステムは既成製品を容易に販売できるかもしれないが、より複雑なシステムはMagnoliaやM-Designなどの小売店による接客販売モデルが必要である。」

ABIリサーチの調査レポート「ホームオートメーションとホームコントロール:無線と電力線の新技術の10のマス市場向けアプリケーション」は、ホームオートメーションとホームコントロールを大きく促進させる技術、企業、市場動向を考察している。この調査レポートは、ABIリサーチの「ホームネットワーキング年間リサーチサービス」と「M2M年間リサーチサービス」の一環として提供している。

◆調査レポート
ホームオートメーションとホームコントロール:無線と電力線の新技術の10のマス市場向けアプリケーション
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◆米国 ABI リサーチについて
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