サイトのアクセス解析をするとき、アクセス数や訪問者数、どんな検索エンジンやサイトから訪問者が多く訪れたか、といったことをまず確認するだろう。それよりももっと深い、どんな訪問者がサイト内でどういった行動を取り、どこへ抜けたかといったことを解析したい人に向けて、オムニチュアが新しい解析ツールを販売する。
オムニチュアは2月6日、アクセス解析ツール「Omniture Discover 2」の販売を開始する。サイトの訪問者を属性ごとに分けて、サイト内での行動をリアルタイムに解析できる点が特徴。導線の改善につなげることができる。
なお、Discover 2は同社のアクセス解析ツール「Omniture SiteCatalyst」で収集したデータを利用する。このため、SiteCatalystを使っている企業でないと利用できない。
SiteCatalystが企業内の誰でも日々簡単にサイトの状態を確認できるように、決まったデータの定点観測をするための機能が充実しているのに対し、Discoverは企業内のアクセス解析専門担当者がより深い分析をするための機能を多く備えている。
例えば検索キーワードや閲覧ページ、訪れたサイトカテゴリなどに応じて訪問者をグループ化し、それぞれの行動を解析したり比較したりすることが可能だ。SiteCatalystの場合、複数のデータをクロス集計するためには、事前に細かい設定をしておく必要があった。Discover 2の場合は、いつでも任意のデータ同士をクロス集計できるようになっている。また、事前にURLにタグを設定する必要がなく、データ収集後にさまざまな観点から分析することも可能となっている。
Discover 2は2007年2月に米国で発売されている。具体的な導入社数については明らかにしていないが、「SiteCatalystを導入している企業が100社いるとしたら、少なくともそのうち2ケタはDiscover 2を採用している」(オムニチュア マーケティングマネージャーの水嶋ディノ氏)とのことだ。なお、SiteCatalystは全世界で4000社以上、日本国内では200社以上が導入しているという。
価格はアカウント数やサイトのアクセス数によって異なるといい、個別見積もりが必要とのことだ。
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