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第三者データの手軽な利活用を拡げたい ──ウイングアーク1stが手がける「3rd Party Data Gallery for MotionBoard Cloud」の可能性

 ウイングアーク1stが昨年12月にリリースした「3rd Party Data Gallery」は、そうしたユーザーの悩みを解決するために登場した第三者データ提供サービスだ。ウイングアーク1stといえば「Dr.Sum EA」や「MotionBoard」などのBI製品が有名だが、「3rd Party Data Gallery」はそうしたBIツールを日常的に利用している企業が"手軽に使える第三者データ"を目指して開発されている。ユーザーの視点に立った、現場の人間が今すぐほしいと思えるデータを揃えている点が特長だ。「オープンデータ」だけから生成されたデータではなく、今後、法整備が進み利用普及が見込まれる「パーソナルデータ」をラインナップに加えることも視野に入れている。もちろん、データ出典はすべて信頼できる組織/企業であり、有益性の高いデータとなっている。


 たとえば、最もニーズの大きい人口・世帯統計データを見てみよう。このデータはエリアマーケティングを行う場合には欠かせない存在で、たとえば出店計画や販促強化エリアの検討に使われる。ベースとなるのは5年ごとに行われる国勢調査のデータだが、5年に一度の更新頻度では、当然ながらいまのマーケティングでは"使えない"。ユーザー企業が求めるのは1日単位、1時間単位の人口データだからだ。そこで「3rd Party Data Gallery」では国勢調査ベースの「人口統計Basic」に加え、毎年公表される住民基本台帳をベースに人口動態情報を1年ごとに更新する「人口統計Quick」、さらに刻々と流動する人口動態を携帯電話の情報をもとに1時間単位で提供するデータなどもあわせて提供しており、よりリッチなマーケティングニーズに応えることを可能にしている。

 この5つのカテゴリのデータはいずれもリアルな調査データが中心であり、ブラウザなどから取得したクッキーデータではないことにも注目してほしい。

 そしてこれらの第三者データに自社データを組み合わせることで、より複雑でターゲットを絞り込んだ分析をBIツールで可視化しながら行うことができる。とくに情報活用ダッシュボードとして多くの導入事例をもつ「MotionBoard」にはウイングアーク1stが自社開発した地図データが組み込まれているため、外部の地図サーバを利用することなく、さまざまなデータを「MotionBoard」上で地図データとともに表現し、分析することを可能にする。

「明日は寒くなるから、この地域のECユーザーにウールの下着の広告を出す」

「高級なコンビニエンスストアを出店するのに最適な商圏を、人口統計と世帯収入データから分析する」

「週末のこの時間帯はある地域からやってくるユーザーが多くなるから、集中的にクーポンを配る」

 ビジネスでデータ分析を行う際、そのビジネスに精通した人ならば何らかの仮説を立てて分析に臨むことが多い。BIツールはその仮説をドリルダウンしていく役目を果たす。そして顧客データやPOSデータなどの自社データに加え、信頼できる第三者データの存在は、その仮説の信頼性を客観的に裏付けていく重要な存在となる。ビジネスの経験が豊富であればあるほど、可視化されたデータは大きなビジネスチャンスのトリガーとなる。

 冒頭でも触れたとおり、ウイングアーク1stは4月1日、第三者データをクラウド型BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」で利用可能にする「3rd Party Data Gallery for MotionBoard Cloud」を開始する。より手軽かつ低コストで第三者データを利用できる月額課金形式のサービスで、現時点で提供されるデータは以下のとおり。

  • 人口統計Basic
  • 年収階級別世帯数推計データ
  • 貯蓄階級別世帯数推計データ
  • 全業種店舗統計データ/メッシュ500 (TMD500)
  • 消費支出推計データ
  • 推計傷病別患者数データ
  • 推計要介護(要支援)認定者数データ
  • 気象履歴データ

 「3rd Party Data Gallery for MotionBoard Cloud」では、「サブスクリプション」と「データアソートパック」の2つの料金プランが用意されている。サブスクリプションはデータに含まれる指標をすべて利用でき、価格は月額1万円~/10ユーザーIDから。一方、データアソートパックは文字通りユーザーが好みのデータを選んで利用するタイプのサービスで、ラインナップされた約3,200の指標の中から必要なものを選ぶしくみだ。利用する指標ごとにポイント(料金)が異なるため段階的な契約プランとなるが、10指標ほどで月額2万円/10ユーザーIDが目安となっている。

 データアソートパックのように本当に必要なデータ"だけ"を指標単位で提供するサービスは、従来のデータ事業者には提供できなかったサービスだろう。クラウドコンピューティングはITを「所有」から「利用」へと変えたことで、ITだけでなくビジネスの世界にも大きな革新をもたらしたが、その流れはデータ活用の世界にも確実に押し寄せている。必要なデータを必要なときに手に入れられる、そしてそのデータを使ってすぐに分析できるという環境が整ったいま、データ活用/分析というビジネスチャンスのトリガーに手を伸ばさない理由はないはずだ。真摯かつ地道にビジネスをしてきた人のための、現場が本当に必要とするデータ分析をユーザー目線で支援する、「3rd Party Data Gallery for MotionBoard Cloud」の使命はそこにある。

提供:ウイングアーク1st株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年4月24日