Windows Mobileには標準でInternet Explorerを搭載している。この
2機種ではさらに、Operaも搭載しているため、2種類のブラウザが搭載されていることになる。
モバイル版として機能制限があるとはいえ、Excel、Word、Power Pointファイルの読み書きができる上に、PDFの閲覧もできるため仕事でも趣味でも活躍してくれる2端末だが、ブラウザが2種類搭載されているおかげで、できることが大幅に増えるのだ。
Windowsケータイの場合、多くはキャリアの携帯電話向けコンテンツが使えないか、種類が少ない。その代わり、インターネット上に存在する大量の情報やサービスを簡単に利用できるというメリットがある。中にはWindowsケータイで閲覧することが考慮されていないサービスもあるが、2つのブラウザを使い分けるとかなりのサービスが利用できるのだ。Internet ExplorerはGoogleドキュメントの閲覧等にも対応しており、インターネットサービス利用時に活躍してくれる。一方Operaはタブを利用していくつものページを開くこともでき、読み物コンテンツなどでは使いやすい。
片手でつかんで、さっと電話をかけるという当たり前のことがWindowsケータイでは難しいこともあったが、「Touch Diamond」と「Touch Pro」では当然のようにできる。キャリアによって標準サービスになるかどうかは違うが、携帯電話では当たり前のプッシュメールを利用することも可能だ。特に、ソフトバンクモバイルやイーモバイルでは、他の携帯電話と全く同じアドレスでメールが使える。絵文字の入力にも対応している。
サイズやスタイル的にも携帯電話との差が少なくなり、QWERTYキーボード等、特別なメリットが目立つようになってきた。仕事でバリバリ使っている人はもちろん、ブログで自己表現を楽しんでいる人にとっても便利な端末のはずだ。
「普通に使える」という価値に加えて、この2つの端末にはちょっとした親切機能がいくつか盛り込まれている。たとえば、電話着信時に液晶が下になるように端末を裏返すと着信音が止まる。仕事中や食事中等、時計代わりにテーブルに置いた携帯電話が不意に鳴り出して気まずい思いをした経験は誰にでもあるだろう。さっと裏返すだけでそんな状況から抜け出せる機能だ。また、ストラップホールの構造も面白い。どちらの端末も電池カバーを開き、穴に通したストラップの輪を内側の突起に引っかけることで取り付ける方式だ。珍しい形だが、一般的なスタイルよりもずっと取り付けやすい。
しっかりした作りの端末、多彩なアプリケーションといった大きな便利さに加えて、小さなところでも気づかいがある。使う人のことを考えて作られたと感じられる端末だ。まだ購入までは考えていない人も、店頭等でぜひ1度は触ってみて欲しい。
次回は、Windows Mobileで利用できる多彩なアプリケーションの中から、便利なものをいくつか紹介しよう。