日本のコンシューマ向けスマートフォン市場は、実質「Windowsケータイ VS iPhone 3G」という状態にある。iPhone 3Gはたった1機種で全く違うバリューを打ち出している製品だから、単純に比較するべきではないかもしれないが、これからスマートフォンというものを使ってみたい、という入門者にとってはその差が気になるところだろう。
特にこの秋冬には、iPhone 3Gと似たインターフェースを持ったTouch Diamondが各キャリアから登場することから、この2機種を比較して初めてのスマートフォンを手にしようとしているユーザーも多いのではないだろうか。
Windowsケータイは各キャリアから様々な端末がリリースされており、外観や独自機能が多彩なだけに「Windowsケータイ VS iPhone 3G」という比較をするのは難しいが、今回はソフトバンクモバイルからリリースされた「X04HT TOUCH DIAMOND」をWindowsケータイの代表選手として取り上げた。スマートフォンとして使う、という前提でiPhone 3Gとの比較をしてみよう。
端末サイズを比較した場合、「X04HT TOUCH DIAMOND」が一回り小さい。特に横幅が51ミリという設定は、日本人の手で扱うのにちょうど良いサイズだ。片手で握り込むようにして持った場合、親指で画面の逆端に表示されているボタンをタップするのも簡単だ。一方「iPhone 3G」は手のひらでしっかりと支えるように持つと、片手で全体を操作するには少々苦しい。
「X04HT TOUCH DIAMOND」の大きさは、最近の薄型携帯電話と同程度だ。携帯電話向けの汎用ポーチ等も流用できるだろう。電話として使うにも違和感の少ない大きさだ。
一回り大きい「iPhone 3G」の持っている強みは、ディスプレイサイズだ。「X04HT TOUCH DIAMOND」が2.8インチであるのに対して「iPhone 3G」が3.5インチワイドと圧倒的に大きい。解像度は「X04HT TOUCH DIAMOND」の方が高いため、小さい画面でもそれほど見づらくはないのだが、ゲームや動画等をメインの用途として考えているのならば「iPhone 3G」の方が魅力的かもしれない。
iPhone 3G | Touch Diamond | ||
---|---|---|---|
外形寸法 | 横幅 | 61.2mm | 51mm |
縦幅 | 115.5mm | 102mm | |
厚さ | 12.3mm | 11.35mm | |
重さ | 133g | 110g | |
ディスプレイ | サイズ | 3.5インチワイド | 2.8インチ |
解像度 | 480×320 | 640×480 |