スマートフォンは、一般の携帯と比較すると自由度が高く多機能だ。しかし、電話をかける、受けるといった操作やメールの送受信程度ならば、少しいじればすぐに使えるようになるのは携帯電話と変わりない。それでも、スマートフォンには「難しい」、「わかりづらい」というような印象がつきまとっている。
このネガティブな印象を作り出している要因の1つに、キャリアが設定している料金体系があるのではないだろうか。携帯電話の料金体系は、基本プランの多様化に加えてさまざまな割引オプションの存在によって複雑化している。スマートフォンの場合にはさらに、データ通信料金の加算があったり、一般の携帯電話用のプランを利用できない制限があったりと考えるべきことがふくらむ。しかも、キャリアのコンテンツサービスやメールアドレスを利用できなかったりといった機能的な制限も加わってくるのだから、スマートフォン初心者が混乱して投げ出してしまうのも無理はない状態だ。
今回はそうしたネガティブな印象を払拭し、携帯電話からの乗り換えをサポートすべく各キャリアの代表的な端末と料金プランを紹介しよう。
ウィルコムの機種ラインアップはシンプルだ。全機種がスライド式のQWERTYキーボードを搭載したWindowsケータイで、タッチパネルを採用したシャープ製。さらに、ディスプレイは2.8インチ以上、VGAもしくはワイドVGAとスペック的にもまとまっている。
選択の基準としては、端末のサイズやテンキーの有無、カラーといった見た目に加えて、ワンセグやデコメールといった機能が必要かどうかというところになる。ワンセグやデコメールが使いたいならば「WILLCOM 03」に絞られる。カラーバリエーションも豊富で、ウィルコムの端末の中では最も小さい端末でもある。
一方、とにかく大きくて無骨ながらも、未だに新規購入者がいるという伝説の初代機種「W-ZERO3」にも注目したい。画面の物理的なサイズが大きいため、ゲームや動画、読書などを楽しみたいユーザーには人気だ。熱狂的なユーザーが飛びついた端末だけに、インターネット上には使いこなしテクニックを紹介したサイトも多い。
料金プランは比較的シンプルだ。PHSだけに通信速度は遅く、通話エリアも山間部等では心許ないが、それに納得できるならば手頃な価格で利用できるプランが用意されている。
プラン名 | 月額料金 | 内容 | 条件 | |
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最安プラン | ウィルコム定額プラン | 2900円+データ通信料 | ウィルコム同士の音声通話とメールは24時間使い放題。インターネット利用のパケット料金は従量課金。 | 年間契約必須 |
定額プラン | ウィルコム定額プラン+リアルインターネットプラス | 5000円 | 音声通話と、最大64kbpsでのデータ利用料も定額。 | 年間契約必須 |
定額プラン2 | ウィルコム定額プラン+データ定額 | 3950円〜6700円 | データ通信料金は3800円を上限とした段階式定額。速度は最大128kbps。 | 年間契約必須 |