クラウドが可能にした、監視カメラの新活用術 - 市場ニーズにも柔軟対応
パナソニックが今年7月から先行受付、お試しサービスのスタートを予定しているクラウド型ネットワークカメラサービス「みえますねっとPRO」。ネットワークカメラを使った監視カメラを、より簡単に利用でき、より柔軟にサービスを提供できるようになるという。ネットワークカメラで国内最大手のパナソニックが投入するこのクラウド型サービスのメリットについて、パナソニック システムネットワークスのグローバルマーケティンググループ営業企画チーム参事・竹内俊一氏、同グループ国内マーケティングチーム参事・寺内宏之氏、技術マーケティング推進室主事・篠崎浩介氏に聞いた。
クラウドへの対応で、より導入しやすいネットワークカメラ
——みえますねっとPROの特徴を教えて下さい。
竹内氏:クラウドというコンピューティングの基盤を生かして、映像監視で50年以上事業を行っているパナソニックのノウハウ、スキル、ナレッジをつぎ込むサービスです。これまで初期投資などが障害になり、弊社の映像ソリューションを利用できなかったお客様に対してもサービスを提供したいと考えていました。そこでクラウドを利用してサービスを提供するようにしたのが「みえますねっとPRO」です。
寺内氏:ネットワークカメラを企業や家庭で導入する際には、ブロードバンド環境と、ルーターなどのネットワーク機器が必要ですが、特にルーターのネットワーク設定が面倒です。ネットワークカメラのIPアドレスを固定してかつ常に外から見えるようにするための設定が必要なのです。このため導入時のネックとして、設定の難しさが挙げられていました。ノウハウのある業者もある程度限られており、設置に時間がかかることもありました。
また実際の導入では、設置工事を含めると初期投資がそれなりの額になってしまいます。みえますねっとPROでは、カメラの設置工事さえ依頼できれば、設定自体は、PCを操作できる人なら自分でできるぐらい簡単です。導入のハードルが低いので、簡単に映像ソリューションを利用できるようになるのがメリットです。
竹内氏:特に今回は簡単設定の仕組みを導入しているのがみえますねっとPROの特長で、簡単設定では、ルーター配下のネットワーク構成を診断し、画面の指示に従って設定していくだけで使えるようにしていく予定で、パソコンが使えるレベルの人であれば、簡単に設定できるようになります。
——みえますねっとPROについて、どのような利用の広がりを想定していますか?
篠崎氏:当社のようなカメラメーカーだけでなく、キャリアや警備会社などが業種業態を問わずにサービスを提供しており、こういったサービスへのニーズはあるという意識は多くの方が持っていると思います。我々の強みは、カメラとレコーダーとサーバーサービスを一体となって開発運用できるという点です。機器コストやネットワークコスト、サーバーのコストなどのコスト要素がありますが、カメラに必要な機能、サーバーに必要な機能といったように、どのように機能を分担させてお客様にメリットを提供できるか、カメラ・レコーダー・サーバーのすべてで考えられるというのは強みだと思います。これを生かして独自のサービスも展開できるのではないかと考えていて、先駆的な役割を果たせればと考えています。
寺内氏:デバイスからサービスまでを検討しつつ進めていくのが、他社にはないアプローチなのかなと考えています。カメラとサービスの双方を提供するということは、機能をどちらに配置するかが重要なポイントになってきています。カメラ側の機能にするのか、サーバーに導入するのか、全体をみて最適なやり方を、しかもその時代のインフラ環境、ネットワーク環境を見ながらバランスをとり、機能配分をコントロールすることが重要だと考えています。
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