ジンバルの常識を覆す「Power Vision S1」最速レビュー--ポケットに入ってワイヤレス充電もできる優れもの

CNET Japan Ad Special2021年06月07日 10時00分

 日常使いできるスマホ用ジンバルの決定版が登場したーーそういっても過言ではない新製品が「Power Vision S1」だ。7月の一般販売に先駆け、5月25日から日本の購入応援サイト「Makuake」で支援募集中だが、なんと10日足らずで達成率は1000%を超えている。

折りたたみ式の多機能ジンバル「Power Vision S1」
折りたたみ式の多機能ジンバル「Power Vision S1」

 小型・軽量かつ折りたたみ式で、デニムのポケットにもするりと入る。マグネットでの簡単着脱が可能なうえ、三脚スタンド内蔵なので、狭いスペースでもさっと立てて使える。高性能な手ブレ補正で、手持ちでなめらかに撮影できるほか、人物追跡、ジェスチャー遠隔撮影、パノラマなどの機能も豊富だ。しかも、ワイヤレス充電用のモバイルバッテリーとしても使える。

左から順に「Power Vision S1」本体、マグネット式スマホスタンド、マグネット式スマホホルダー、外付け三脚
左から順に「Power Vision S1」本体、マグネット式スマホスタンド、マグネット式スマホホルダー、外付け三脚

 ……となると、撮影、編集、SNS、動画の視聴、ウェブ会議、スマホ充電まで、「これ一台ですべて完結」も夢ではない。これまで「スマホ用ジンバルは荷物がかさばる」と悩ましく思っていた筆者だが、今後はお出かけのマストアイテムになるかも?早速、スマホ用ジンバル決定版のPower Vision S1をレビューしていこう。

わずか「30秒」で完了する手軽なセッティング

 まずは開封。スライドしてボックスを取り出してページをめくるたび、折り畳まれた本体に近づいていく。本体を取り出す前から、この演出にはいきなりテンションが上がる。

 このボックスのなかに本体の開き方が図示されているため、見落とさないよう注意が必要だ。また、スマホケース、スマホスタンド、スマホホルダーの装着位置や、電源の入れ方、三脚の立て方などの説明もここに集約されている。

本体の開き方や三脚の立て方などが図示されたページ
本体の開き方や三脚の立て方などが図示されたページ
マグネット式スマホスタンドは、同封のガイドに従いスマホ裏面に貼り付けておく
マグネット式スマホスタンドは、同封のガイドに従いスマホ裏面に貼り付けておく
マグネット式スマホホルダーは、スマホ裏面中央に取り付ける
マグネット式スマホホルダーは、スマホ裏面中央に取り付ける

 本体を手順どおりに開き、マグネットでスマホを取り付けて、水平バランスをとって電源を入れて起動する。慣れれば30秒くらいでセッティング完了だ。今回のレビューでは、本体とスマホホルダーのセットを主に使用した。

 6月からアプリストアで配信されている日本語対応済みのVision+S1専用アプリ(iOS/Android)を開き、スマホとPower Vision S1をBluetoothでペアリングすれば、これでもうすぐに使える。三脚スタンドが本体に内蔵されているので、「いますぐビデオ通話しよう」と言われても、これからはすぐに応じられそうだ。

三脚スタンドを内蔵。ジンバルを動かしても安定して立っている
三脚スタンドを内蔵。ジンバルを動かしても安定して立っている

操作ボタンは「正面」のコントローラーに集約

 操作性はどうだろうか。正面のコントローラーには、中央に3つの操作ボタンと、その左側にズームスライダが配置されていた。ジンバル本体をグリップすると、すべてのボタンを親指で操作することになる。なお、Power Vision S1は本体を開くと下部が空洞になるため、一般的なジンバルと比べると、頭部が重たくなるのだが、違和感があったのは最初だけですぐに慣れてしまう。

右手で本体をグリップして親指でボタン操作するところ
右手で本体をグリップして親指でボタン操作するところ
本体下部にジンバルを収納する構造なので使用中は空洞になる
本体下部にジンバルを収納する構造なので使用中は空洞になる

 操作してまず最初に感動したのは、中央に並んだ3つの操作ボタンそれぞれに割り当てられた、2回押し、3回押し、長押しなどのショートカットメニュー。きちんと使いこなせば、ジンバルでよく使うであろう機能をほとんどをカバーできそうだ。その一部を紹介しよう。

 一番下の「スイッチボタン」は、3秒長押で電源オン、1回押すとクイックメニュー表示、2回押すと水平と垂直の画面方向切り替え、3回押すと再生と撮影のモード切り替えができる。真ん中の「カメラボタン」は、1回押すと撮影、長押しで連写だ。

スイッチボタン1回押しでクイックメニューを表示したところ。5方向ボタンで選択・決定する
スイッチボタン1回押しでクイックメニューを表示したところ。5方向ボタンで選択・決定する
スイッチボタン3回押しで再生モードに切り替えると、最新の記録データが表示される。動画は5方向ボタン1回押しで再生する
スイッチボタン3回押しで再生モードに切り替えると、最新の記録データが表示される。動画は5方向ボタン1回押しで再生する

 一番上の「5方向ボタン」のショートカットメニューは、特に頻繁に使いそうだ。ワンクリックするだけで、人物追跡(スマートフォロー)機能をオンにできる。結婚式、パーティ、幼稚園のお遊戯会など、タイミングを逃さず“主役”にフォーカスしたいときにはかなり重宝しそうだ。スポーツモードやジンバル固定モードと組み合わせて使うと、アクションカメラのようにも使えた。

 スマホ画面をタップせずに、操作ボタンのショートカットメニューで簡単に操作できるようにすること自体は珍しくないが、すべての操作ボタンが正面に集約されているからこそ、どこでどう動くのかを視覚的に覚えやすいという効果もありそうだ。

「ジェスチャー遠隔撮影」は2m離れてもOK

 人物追跡(スマートフォロー)機能は、ジェスチャーで起動することもできる。あらかじめ「ジェスチャー遠隔操作」をオンにしておけば、離れたところからでも画面に向かって「手をかざす」だけで、追跡対象を認識するのだ。ちなみに2メートルほど離れたところからでも認識し、動きに合わせて画面がパン/チルトした。撮影の準備が整ったら、画面に向かって合図を送るだけ。「ピースサイン」は3秒カウントダウンして写真を撮影、「指鉄砲の形」は動画撮影の開始と停止の合図になる。

ジェスチャー遠隔操作で写真を撮るところ
ジェスチャー遠隔操作で写真を撮るところ
ジェスチャー遠隔操作で撮影した写真。今回は1:1で撮ってみた
ジェスチャー遠隔操作で撮影した写真。今回は1:1で撮ってみた

 Power Vision S1の魅力のひとつは、人物追跡やジェスチャー遠隔操作をTiktokやInstagramなどでライブ配信するときにも使えるようにした「Power Followモード」だ。人物を認識すると同時に動きを分析して、自動でジンバルを制御してくれる。ヨガやダンスのオンラインレクチャーなど動きのあるライブ配信でも大活躍してくれそうだ。別売の三脚を使えば、撮影アングルも自由自在だ。

 ちなみに写真と動画は、オート撮影とマニュアル撮影を切り替えられる。マニュアルではシャッター速度(1/30〜1/8000)とISO(100〜3200)の調整ができるほか、各種フィルター、美顔モード、撮影シーン設定機能もある。写真の画角(1:1、4:3、16:9)、動画の解像度(4K、FHD、HD)やフレームレート(24fps、30fps、60fp)も選択可能だ。撮影したデータはアプリ内で編集してSNSにアップロードもできる。

パノラマやタイムラプスなど豊富な撮影モード

 写真、動画のほか、パノラマ、タイムラプス、スローモーション撮影ができる。内蔵の三脚スタンドを地面に置いて、パノラマ撮影してみた。

ジンバルを地面に置いて、240度パノラマで撮影した写真
ジンバルを地面に置いて、240度パノラマで撮影した写真

 パノラマ撮影を手持ちでやってみたらどうだろう? 近所にある隠れ家のような小さなお花屋さんで、店内を撮影させていただいた。3×3パノラマも240度パノラマも、手持ちでもブレることなくきれいに撮影できた。

スマホで撮影した1:1の写真
スマホで撮影した1:1の写真
3×3パノラマでは9コマ撮影するあいだ、ジンバルを動かさないよう息を止めていた
3×3パノラマでは9コマ撮影するあいだ、ジンバルを動かさないよう息を止めていた
240度パノラマでは一列に7コマ撮影した画像を横につなぎ合わせる
240度パノラマでは一列に7コマ撮影した画像を横につなぎ合わせる
分身パノラマで撮影した写真
分身パノラマで撮影した写真

 ところで、1日中ハードに使っていると水平方向が少し傾いてしまった。もちろんキャリブレーションすることも可能だが、「Horizontal Gimbal Adjustment」機能を使えば撮影画面のまま傾きを調整できたのはとても便利だった。

モバイルバッテリーとしても優秀

 そしてなんといっても、ジンバル本体にスマホを乗せてワイヤレス充電できるのは、かなり助かる。今回のレビュー撮影中にカフェで一息つきながら充電したところ、40分程度でiPhone 12 Proを約20%充電できた。

ワイヤレス充電対応のケースをつけたままでも充電できた
ワイヤレス充電対応のケースをつけたままでも充電できた

 また、有線接続すれば電源が1つしかない場所でも、ジンバルとスマホの2台同時充電も可能だし、ジンバルとスマホをケーブルでつないだまま鞄に入れて、移動中に充電することもできる。

 バッテリー容量は4120mAhと大容量だ。アプリ上で「あと何時間ジンバルを使用できるかおおよその目安時間」が表示される。旅行中など長時間にわたり計画的に撮影したいときにも安心だ。

アプリでバッテリー残量を確認できる
アプリでバッテリー残量を確認できる

 ちなみに、スマホスタンドや付属のマグネット式メタルプレートを使えば、ジンバルとして以外にもさまざまな場所でスマホを立てて使えそうだ。

ドローン開発で培った技術をジンバルに応用

 高性能ジンバルにもワイヤレス充電モバイルバッテリーにもなる、三脚スタンド内蔵型の折りたたみ式「Power Vision S1」を開発したのは、中国北京市に本社をおくPower Visionだ。フィンランドやアメリカ、カナダなど11カ国、15カ所に拠点を構えるグローバル企業で、日本法人のPower Vision Japanは2017年に開所した。

 Power Vision は、2009年の設立以来、「Innovate the future」をテーマにVR/AR、AI、ビッグデータ解析などを活用した製品を開発してきた。なかでも注力したのがドローンの開発だ。2021年現在は水上離着陸できる空中ドローンや、近年では水中ドローンや水上ドローンの量産も手がけている。日本国内でも同社の水上ドローン「Power Dolphin」を港湾インフラ点検に活用する事例があり、同社の技術は産業用途にも通用する水準だといえるだろう。

水上ドローン「Power Dolphin」
水上ドローン「Power Dolphin」

 このようなドローン開発で培ってきた確かな技術を、ジンバルのスタビライザーに応用することで、優れた性能を備えつつも“ポケットに入って充電もできる折りたたみ式”という真新しいデザインを実現したのだ。

「Makuake」での支援募集は6月28日まで

 ジンバルの常識を覆すPower Vision S1は、6月28日まで日本の購入応援サイト「Makuake」で支援募集中だ。5月25日の開始直後わずか10分で、割引率39%の超特価リターンが完売するほどの注目度で、サポーターの要望に応えて追加のリターンが設けられるなど、アクティブに進捗している。

 製品は7月末までに到着予定で、7月からは一般販売も開始予定だ。ステイホームでも旅先でも大活躍しそうなPower Vision S1、気になる方は割引価格で手に入るこの機会をお見逃しなく。

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