可視化、結果分析に止まらず次なるアクションに結びつけられる次世代BI

BIでは可視化だけでなく次なるアクションにつなげる事が重要

日本オラクル EPM/BI事業統括本部 ビジネス推進本部 ビジネス推進部 担当マネジャー 福岡浩二氏 日本オラクル
EPM/BI事業統括本部
ビジネス推進本部
ビジネス推進部
担当マネジャー
福岡浩二氏

 BIをトータルなソリューションとして提供できる優位性に加え、BIツール本来の機能や、見栄えの部分についても、Oracleはリーダー企業として当然力を注いでいる。

 「たんにデータを可視化し分析できるだけでなく、BIツールを活用することで業務の効率化を行い、業務が革新しなければ導入する意味がありません」

 EPM/BI事業統括本部 ビジネス推進本部 ビジネス推進部 担当マネジャーの福岡浩二氏は、データの可視化やデータ分析は受動的なものであり、多くの場合にそれだけでは過去の結果分析までしか行えないと指摘する。BIを通じ、次なるアクションに繋げられなければBIツールを導入する意味がないと言うのだ。

 BIは従来、分析の専門家や経営層などが利用するものであり、利用者に対しそれなりの分析スキルを要求するものだった。ここ最近は、生産や営業の現場など、企業のオペレーショナルな層でも情報を活用し、業務を効率化することが求められ、そういった層でのBIツールの活用が必要とされている。彼らは情報分析の専門家ではないため、BI特有の多次元分析やデータマイニングなどを、簡単には使いこなせないのが普通だ。

 新たに登場したOracle Business Intelligence Enterprise Edition 11g(Oracle BIEE 11g)では、企業のすべてのユーザーがBIを容易に活用できる使い勝手の良さと、さらにBIを利用して業務を革新するための、次なるアクションを実施する機能が大幅に強化、拡張されている。

大幅な機能拡張がなされたOracle BIEE 11g

 「今回のOracle BIEE 11gでは、抜本的にユーザ・インターフェイスを改善しています」と福岡氏。情報分析のスキルがなくても、直感的に利用できる使い勝手を追求しているのだ。チャートエンジンも一新し、Webインターフェイスであっても、表現力の高いグラフを簡単に利用できるようにもなったとのことだ。さらに、地図連携の機能も標準機能として搭載されており、分析結果を地図上にマッピングする機能なども追加コーディングなしで実現できる。

図2 ユーザ・インターフェイスの強化 図2 ユーザ・インターフェイスの強化(クリックで拡大画像表示

 「スコアカード機能も拡張され、たんにKPIを設定してその達成率を示すといったものではなく、スコアカードの結果から次なるアクションに結びつけるためのコラボレーション機能を提供している。これは、従来のBIツールとは大きく異なるところです」(福岡氏)

 この他にも、生成したレポートの検索をメタ情報で行えるような強化もなされ、買収した多次元データベースエンジンであるOracle Essbaseとのインテグレーションも行われている。さらに、BPELやESBとのビジネスルール連携も実現した。BPELとの連携は、まさに分析の結果を報告して終わるという旧来のBIツールの機能から大きく脱皮し、ERPなどの基幹システムで実現しているビジネスプロセスと連携し、BIの分析結果からたとえば在庫や発注量の変更をすぐに実施といったことを可能としている。これは、まさにBIからアクションを起こすための機能だ。

図3 BIとビジネスプロセスとの連携 図3 BIとビジネスプロセスとの連携(クリックで拡大画像表示

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Orakle EPM &BI Summit 2010 Oracle EPM &BI Summit 2010

7月29日 東京:青山ダイヤモンドホールにて開催いたします。

Orakle BI Summit 2010 Oracle BI Summit 2010

8月5日 大阪:ホテル日航大阪にて開催いたします。

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