可視化、結果分析に止まらず次なるアクションに結びつけられる次世代BI

BIツールは見栄えよりも管理性の高さが重要に

日本オラクル 執行役員 EPM/BI事業統括本部長 関屋剛氏 日本オラクル 執行役員
EPM/BI事業統括本部長
関屋剛氏

 データベース、ミドルウェア製品市場で圧倒的なシェアを持つOracleは、「テクノロジーで先行する企業だ」と日本オラクル 執行役員 EPM/BI事業統括本部長 関屋 剛氏は言う。そして、Oracleは、BIツールもそれらテクノロジー製品群と一体化したトータルなソリューションとして提供するとのこと。

 すでに多くの企業では、Oracleデータベースやミドルウェア製品が数多く利用されている。当然、BIツールはそれらの上で活用されることになる。その際重要となるのが、ツールの見栄えなどよりも、むしろ管理面だと関屋氏は指摘する。たとえば、BIツールの利用時に検索性能の問題が発生したとする。その原因がデータベースにあるのか、あるいはアプリケーションサーバーか、さらにはBIツールが生成するSQLに問題があるかを見分けるのは容易ではない。とくに、システムがばらばらのベンダー製品で構成されていれば、問題を切り分け原因を追及し解決するには、大きな手間とコストがかかりかねない。

 Oracleでは、BIもOracleテクノロジーの1つとして提供する。そのため、管理はOracle Enterprise Managerを用い、データベース、ミドルウェア、BIツールに至るすべてを一元管理できるのだ。その結果、性能問題の原因がどこで発生しているかを瞬時に把握でき、解決策を提示したり、自動チューニングでトラブルを未然に防いだりすることも可能だ。一体化したソリューションで提供する管理の一元化は、さまざまなデータソースを利用し、莫大なデータをリアルタイムに分析したいニーズを持つような企業では、極めて重要なものとなる。

図1 全てのBIにおけるニーズを1つの情報基盤で提供 図1 全てのBIにおけるニーズを1つの情報基盤で提供(クリックで拡大画像表示

企業の中で唯一のデータソースを活用できているか

 トータルなBIソリューションの提供というのは、データベースやミドルウェアと一体化した統合的なシステム提供だけではない。現状、ひとことでBIツールと言ってもレポーティングツール、分析ツール、経営ダッシュボードなどさまざまなものがある。レポーティングツールでは明細データを、分析ツールではサマリーデータを利用する。そして経営ダッシュボードでは、オーバービュー的なデータを利用するだろう。仮にこれらのツールがばらばらに導入されていたら、参照しているデータの信ぴょう性は担保できるだろうか。ツールごとに集計するタイミングや単位が異なることはないだろうか。それぞれで同一のデータを見ていなければ、レポートを利用する生産現場とダッシュボードを利用する経営層で判断基準が異なってしまうかもしれない。

 「Oracleでは、レポーティングや分析ツール、さらには経営ダッシュボードがあっても、それらで参照するのは唯一の情報となるアーキテクチャを採用しています。分析結果がどのような形をとるかは、表現の仕方の違いに過ぎないと考えているのです」(関屋氏)

 唯一の情報で統合的なソリューションを提供するOracleのBIだが、とはいえすべてをOracle製品だけで構成しなければならないわけではない。Oracleでは標準化に積極的に取り組んでおり、他社ツールが標準的なテクノロジーに準拠していれば、OracleのBIソリューションに取り込んで活用することも、もちろん可能だ。

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7月29日 東京:青山ダイヤモンドホールにて開催いたします。

Orakle BI Summit 2010 Oracle BI Summit 2010

8月5日 大阪:ホテル日航大阪にて開催いたします。

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