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A社の決断--答えは従来型(オンプレミス)PBXからクラウド型PBXへの乗換え

電話帳のクラウド化で、スマホの内線がさらに便利に

 こうして内線用途として解禁されたBYODを、まず最初に始めたのは同社の営業部門だった。しかし実際に自分の端末を子機として利用して判明したのが、"電話帳の問題"だ。営業部員から、「私物の端末に、重要な取引先やお客様の電話番号などを登録するのは違和感がある」との声が多く挙がったのだ。確かに端末の電話帳に公私のデータが混在した状態で紛失でもすれば、会社を巻き込んだトラブルにもなる。発着信履歴が端末に残ることも同じだ。

 そこで「Arcstar Smart PBX」のオプションである「Web電話帳」を追加導入することにした。これはクラウドに置かれた電話帳が使えるサービスで、個々の端末に電話帳データを入力する必要がない。端末に連絡先や発着信の履歴を残さず使えるため、懸案の"電話帳問題"は、まずこれで解決した。社内、共有(特定グループ)に加え、個人の3種類の電話帳が持てるため、公私の切り分けもしやすい。外出時の緊急対応などでも、クラウド上にある電話帳データを、どこからでも確認できる事もメリットだった。

 これに加えて好評だったのが、社内やグループで共有する電話帳データは一元的に管理できることだ。例えば異動などでチームのメンバーが変わる場合でも、個々の端末で、いちいち変更作業をする必要はない。営業部署からの反応は非常に良好で、全社的に利用する方向で調整中である。

外出先からも共有電話帳が利用できればワークスタイルの変革にもつながるだろう
外出先からも共有電話帳が利用できればワークスタイルの変革にもつながるだろう

あらゆる企業とシーンで活用できる「Arcstar Smart PBX」

 これまでオフィスでの利用を中心に、さまざまな活用方法を紹介してきたが、基本的に「Arcstar Smart PBX」は電話を使っている環境ならばどこででも活かせるタイプのソリューションだ。

 もちろん、オフィス以外でも活用の意義はある。容易に導入でき、PBX等のハードウェア設置・保守の場所と手間がいらないということは、ごく小規模な拠点や臨時に利用する場合にも対応しやすいということだ。飲食店や小売店など、小規模な店舗を多く出店する業態の場合、店舗に導入して本部と店舗や店舗間の連絡を内線化できれば、効率面でもコスト面でも効果がある。また建設現場やイベント会場といった、ある程度の期間は利用するが臨時設置になるという場でも便利だろう。

 端末も、必ずしもスマートフォンでなくてはならないということはない。PCやタブレットにBluetoothレシーバーを組み合わせれば通話ができる。保守点検業務や外販等でタブレットをすでに活用しているならば、これを内線に組み込んでみるのもよい試みだ。シンプルなコールセンター業務ならば、デスクにPCやタブレット端末を置くだけでも十分可能だ。

 まだまだ、多くの企業が後回しにしており、改善の余地を残している社内の音声通話。しかし本稿をここまで読んで頂ければ、ここへの投資は大きな効果につながることがイメージできるだろう。コスト削減など企業側の利点だけでなく、従業員にとっては「働き方」「生産性の向上」にもつながり、ワークスタイルの変革も展望できるものだ。ぜひ、自社がクラウドPBXを導入することで得られるメリットを、改めて検討して頂きたい。

提供:NTTコミュニケーションズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2014年9月30日