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高品質と低価格を両立!「Type-e」誕生の裏側を聞いてみた-ニフティクラウド

従来と比較して最大73%オフ!コストメリットが魅力な「Type-e」

 企業利用に十分な機能やサービスをとりそろえたクラウドである「ニフティクラウド」。これまでも豊富な機能や性能面、柔軟性、信頼性などが高く評価されてきた。しかし実際の採用に踏み切れないケースがあったのも確かだ。そういった場合、ネックとなっていたのは価格だ。

 "ニフティクラウドはとにかく品質も性能もよいが、高い。"そういったイメージを覆すサーバータイプが10月に登場した「Type-e」だ。「品質はそのままで、もっとコストパフォーマンスのよいサーバーが欲しい」という、ユーザーの要望に真正面から応える形で登場した「Type-e」は、従来型の「Type-h」と比較した場合、異なるポイントはCPU性能のみ。HA機能や24時間/365日の電話サポートはこれまで通り無料、評判のネットワークも10TB/月まで無料だ。それでいて価格は従来比最大73%オフ、1時間4円(税抜)からという非常に使いやすい価格だ。

 従来通りの高品質を保ちながら、大きく価格を引き下げた夢のプラン「Type-e」はどういった経緯で誕生したのか。なぜこのようなプランが実現できたのか。ニフティクラウドの開発担当者に、その裏側を聞いてみた。

目に見える形でハイコストパフォーマンスなプランを提供したかった

 現在、ニフティクラウドの導入件数は3000件を超えている。システム規模は1~2VMのコンパクトなものから、500VMというものまで幅広い。大規模な案件はエンターテインメント系のものが多いが、最近ではコンパクトなエンタープライズ系のものが増えてきているという。


ニフティ クラウド事業部
クラウドインフラ部 久江裕之氏

 「ニフティクラウドでご満足いただけているポイントは品質や性能だと思います。ただ価格面については、カタログスペックで比較すると割高に見えるという指摘をいただくことがありました」

 こう語るのは、クラウド事業部 クラウドインフラ部の久江裕之氏だ。

 「ニフティクラウドは、実際の性能が高く、ユーザーが使いやすい設計ではあるのですが、それは使ってみて初めてわかることなので、単純にカタログ上のコスト比較だけをされてしまうと割高に見えてしまうという課題がありました。そこで打ち出したのがType-eです」

 ニフティクラウドは従来より、冗長化やトラブル時の日本語によるサポートなどをトータルした形で基本料金を設定してきた。「Type-e」は、このようなワンストップサービスの形を保ちながら性能だけを少し抑え、価格を大きく引き下げたところにある。


ニフティ クラウド事業部
クラウドインフラ部 山田佑輔氏

 クラウド事業部 クラウドインフラ部の山田佑輔氏は次のように話す。

 「これまで特に評価されてきた高品質かつ高信頼というところはニフティらしさとして残しつつ、削れる部分はどこなのかを探すのが大変でした。他社のベンチマークも取りつつ、他社に負けない性能を保ちつつ、安価で提供できるしきい値を探し、サービスを構築しました」

 結果として、「Type-e」では4vCPUまでの提供としながら、クラウド環境でネックになりやすいディスクやネットワークについては基本的に「Type-h」と同じような構成で使えるように設計された。コンパクトなシステムを構築することの多いエンタープライズ系ユーザーにとってCPU性能を使い切ってしまうことは少ないが、システムが止まるというのは非常に大きな問題となる。そうした部分をうまく汲み取り、ユーザーニーズに合わせたプランとして構築された。

シームレスにプランを切り替えられることがミソ

 「Type-e」は、これまでの「Type-h」に追加される形で提供されている。汎用スペックの「Type-e」とハイスペックな「Type-h」はそれぞれ分離したものではなく、連続性のある全34種のラインナップとなったのだ。「Type-e」から始めた場合であっても、システム規模に合わせて「Type-h」の範囲にまでスケールアップしていくことができる。

 「サーバーを再起動するだけで、いつでもスケールアップすることができます。当然スモールスタートできるわけですが、お客様のシステムを稼働させた際に当初想定していた以上の性能がでることを確認し、スケールダウンをするお客様も多いですね」と久江氏。

 企業の多くは、自社システムを安定的に稼働させるためには大きなリソースが必要だと思っているが、実際に稼働させてみるとそれほどのリソースは必要としていなかったことに気づくことも多い。そうした場合に、不要な部分を切り捨てて適正な状態に切り替えられるのもオンデマンド型のクラウドサービスを利用するメリットだ。

 使ってみて、半分のスペックでよかったと気づいたらタイプを切り替える、というのが正しい使い方だと考えています。このような使い方が浸透していってくれることが、クラウドとして最も理想的なのかもしれません」と山田氏は語った。

 データ移動などを行わずにサーバータイプの切り替えができるため、オンプレミス環境から移行した場合でも、実際に使い始めてから適切な状態へ切り替えられる。そこで節約した分は、新たな開発など本来のビジネスに投資し、そちらで必要になったシステムをまたニフティクラウドで運用するというのがよい流れになりそうだ。

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提供:ニフティ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年2月10日