“老舗ベンチャー”ゑびや大食堂が「的中率9割」のAI事業予測をサービス化! ITビジネスに参入決断した「その理由」

「ITの民主化は始まっている」
自社の成功を小売・飲食業界すべての成功への拡大へ


創業100年の老舗店ゑびや

 三重県伊勢市で商店(土産物店)や和食堂・屋台などの商業施設を営む創業100年の老舗、有限会社ゑびや。「業務効率と収益率を上げて、未来への投資や賃金上昇、休暇の付与につなげたい」という信念のもと、伝統ある企業ながら、クラウド プラットフォーム「Azure」を土台に、これまで自社での研究に基づく「予測的中率 90%超」という驚異的な来客予測・マーケティング効果測定による事業予測ソリューションを開発。導入前後で売上 4 倍、利益率 10 倍、平均給与 + 5 万アップという実績をたたき出している新進気鋭の「老舗」企業だ。

 今同社は、この自社の事業予測ソリューションを引っ提げて、小売店・飲食店などをターゲットにしたこれまでIT事業の立ち上げ準備を着々と進めているという。その理由は「自社の成功を小売・飲食業界すべての成功への拡大へつなげたい」ため──。果たして、同社が構想するITソリューションとはいかなるものなのか。また、それによって日本の小売・飲食の業界にどのような変革をもたらそうとしているのか。そして、そもそもは地元の一飲食店事業者であり、SIer ではない同社。それがなぜ IT ソリューション事業を立ち上げようと思うに至ったのか?開発は?その答えはきっと、IT になじみがないから導入が難しいと悩むすべてのひとびとにとって、貴重なヒントになるに違いない。

 ゑびやの代表取締役、小田島 春樹氏と、同社のパートナーであり、データ分析のエキスパート企業である株式会社ROXの中川 達生CEOに話を聞くこととした。

先端IT/データの積極活用がもたらしたもの

 「なぜ、地方の老舗店がIT事業を始めるのか」──。本稿の序文を読み、そう不思議に思われた方がおられるに違いない。

 ただ、先端ITやデータの利活用に対する、ゑびやの取り組みと成果を知れば、同社がIT事業に乗り出すことにさほどの不思議は感じないかもしれない。

 過去数年来、ゑびやでは、先端ITを積極的に取り込み、店舗経営・運営の効率化・合理化を推し進めてきた。その主な取り組みを挙げると次のようになる。

  • テレビ会議システムによる店舗オペレーションの効率化
  • 情報共有基盤のクラウドへの一本化
  • 売上データ/気象(天気予報)/曜日/近隣の宿泊客数といったデータから、翌日の来客数を精緻に算定する「来客予測AI」の独自開発
  • レジ/カード決済/オーダーシステムにおけるスマートデバイス(IoT機器)の積極活用
  • 「Microsoft Azure」のAIサービス「Microsoft Cognitive Services」を活用した画像解析サービス「アロバビューコーロ」の導入と、同サービスを用いた通行者数・来店者数・来店者購買率・顧客感情の把握(参考記事:『リアル店舗の経営をコグニティブで科学する~伊勢の老舗店「ゑびや」の挑戦~

 これらの取り組みによって、ゑびやでは、販促活動や店舗オペレーションの精度・生産性を飛躍的に向上させ、従業員数をそのままに、2012年からの4年間で売上を4倍に、利益率を10倍に膨らませてきた。

 また一方で、社員の働き方改革も推進。今日では、完全週休2日制を敷き、勤務時間を午前9時~17時45分(残業なし)に設定、社員たちに9日間~15日間(2017年度実績)の特別休暇を付与しつつ、有給休暇消化率も80%にまで押し上げている。

 このようなデジタル変革による成果を、人手不足に喘ぐ他の小売・飲食事業者にも同様に簡単に利用できて、すぐにビジネスの成果に生かせる形で届けたい。日本を支える多くの事業者が元気になることで、ひいては日本全体の事業を元気にする起爆剤になるはずだから──。ゑびやがIT事業に乗り出した背景には、そんな想いがある。その辺りを踏まえながら、代表取締役の小田島氏と、ゑびやの「来客予測AI(人工知能)」を開発したパートナー企業ROX社CEOの中川氏に、これからの展開について伺う。

提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年6月30日

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