充電をもっと簡単にする「エアボルテージ」--ワイヤレス充電の実力
業界標準で安心して使える
エアボルテージのメリットはさらにもう1つある。それが業界で統一規格を策定している点だ。「Qi(チー)」と呼ばれる規格が策定されており、エアボルテージはこのQi規格に準拠している。
Qi規格は、業界団体のWireless Power Consortium(WPC)が策定した、電磁誘導方式を使ったワイヤレス給電の規格だ。WPCは4月時点で世界81団体が加盟しており、Qi規格の標準化を進めている。


このWPCには、モバイル機器メーカーやチップメーカー、電池メーカー、コーヒーチェーンに家具を卸すメーカーまでも参加しており、規格に沿った製品の商品化を目指している。
まずは小電力の送電をサポートしており、今後さらに大電力の送電まで対応することを狙う。そのためには、安全性の確認や各国法制度への対応も必要で、そうした課題をクリアしていきながら、より使いやすい、便利なワイヤレス給電を実現していくことを目指しているのがQi規格だ。
Qiという規格が策定されたことで、規格準拠の製品同士の互換性が確保できるのも強みだ。同様に標準規格として策定されている無線LAN機器用の「Wi-Fi」では、認証をクリアしていればWi-Fi対応機器同士の接続性が担保され、いちいち確認しなくてもつながることが保証される。Qi規格もそれと同じように相互接続性の確保も求められており、認証機関による接続試験が行われる仕組みだ。
この試験をパスして市場に投入されたQi規格対応製品は、メーカーが異なっていたとしても相互に接続できることが保証されている。つまり、今回の日立マクセルのエアボルテージの充電ステーションに、他社のQi規格対応製品を置いたとしても、そのまま充電ができる、というわけだ。メーカー独自規格でないため、他社の製品であっても規格に準拠していれば利用できるというのは大きなメリットだ。
今回、日立マクセルはiPhone 4用充電カバーをリリースしたが、すでに海外ではQi対応製品が発売されており、さらに今後他社がQi対応充電池、Qi対応スマートフォンなどを発売してくれば、エアボルテージの充電ステーションを使って充電できるわけだ。
多くのメーカーが参加することで製品の早期の普及も期待できるし、規格が進展しても後方互換性も考慮されることで、今後続々と登場してくるであるQi規格対応製品も利用できることから、安心して対応製品を購入できるのは強みだ。
製品スペック紹介

機能:ワイヤレス送電機能(ダブルタイプ)
外形寸法:幅216mm×奥行き187mm×高さ15mm(突起部を除く)
質量:約350g(付属品を除く)
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部