KDDI MULTI CLOUDの戦略を探る~ 通信事業者の新クラウドサービス基盤は、 震災後の企業のIT戦略をどう革新するのか
「KDDI MULTI CLOUD」が「クラウドをシンプルに分かりやすくする」
山田氏は、利用する企業側のニーズとして、「コスト削減への期待と不満、セキュリティへの不安も根強くあるようです」とも語る。「またクラウドの認知が広まるとともにクラウドの定義が拡散し、サービスが多種多様になってきている。結果として企業は、何を選択していいのか分かりにくくなっています。それをよりシンプルに、より分かりやすく提供することが『KDDI MULTI CLOUD』の使命だと思っています」(山田氏)
コスト削減やセキュリティへの関心の高さは、ZDNet Japanが5月に行ったアンケート調査でも示されている。回答した227人のうち、クラウド導入に期待するのは「トータルコストの削減」がトップで169人。課題や不安としては「情報漏えい・セキュリティへの対策」が157人でトップだった。
クラウド環境の運用管理の実態に関するアンケート調査
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(2011年5月下旬実施、ZDNet Japan調べ。従業員数50人以上の企業に所属する227人が対象)
http://japan.zdnet.com/cloud/sp_cloudmanagement2011/35004363/
これら課題の解決に向けて発揮されるのが「KDDI MULTI CLOUD」ならではの強みだ。アプリケーション、データセンター、ネットワーク、デバイスの全てで相互運用性が検証され、可用性を高めた形で組み合わせることで、追加の費用をかけずにクラウドへ移行できる。もちろん、情報システム部門の手間も削減し、人的資源の再配置などで人件費の低減も可能だろう。
KDDI 山田靖久氏
「特に従業員が1000人以下の中堅・中小企業にとって、クラウド移行の効果は顕著に表われるのではないでしょうか」と山田氏は強調する。
ここにおいてはSI系企業のクラウドや海外のクラウドサービスと比べて優位性がある上、先行する他の国内通信事業者のクラウドについても、「KDDI MULTI CLOUD」ほどはサービスがシームレスに提供できていない側面がある。
アプリケーションからデバイスまでセキュリティを一元管理できる強み
またセキュリティ面でも、アプリケーションからデバイスまでの各レイヤーを一元的に管理できる強みがある。スマートフォンのセキュリティに関しても、米モトローラ・モビリティの100%出資子会社であるThree Laws of Mobility(3LM)社が開発したセキュアプラットフォームを採用したAndroid TM 搭載機器向けセキュリティ管理サービス「KDDI 3LM Security」を導入することで、端末の不正利用、データ通信時の盗聴、端末データの漏えいなどを強力に防止する。すでに提供している、スマートフォン向けのリモートワイプやリモートロック、禁止アプリ強制削除機能などを統合した「ビジネス便利パック for AndroidTM」に追加して提供することで、AndroidTM搭載機器の法人利用をさらに促進していく計画だ。
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[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2011年9月30日