デジタルワイヤレスだから堪能できる新ヘッドホン生活
迫力の低音とステレオ感あふれる再生音をワイヤレスで
気になる音質は、低音を重視した迫力ある再生が特徴だ。テレビでアクション系の映画などを見る場合には、この低音があるかないかで、ずいぶんとイメージが変わってしまうので、低域を重視した作りは正解だろう。また小さな鳥の鳴き声が左右に移動していく感じなど、細かい音の動きはステレオ感が出て、うまく再現できた。それぞれの映画が持つ世界観や雰囲気はうまく伝えてくれるので、このヘッドホンにしてよかったと思えるはずだ。
次に音楽を試聴する。今回は身近なプレーヤーである「iPhone」を送信機につないで聴いてみた。低域はかなり強めで、バスドラムやベースの音が少し強調されて聞こえた。音が薄くなるかと想像していたが、口径40㎜のドライバユニットのおかげか、意外なくらいに迫力ある低音が響いてくる。ヒップホップ系の音楽を聴くとクラブで聞いているような感覚になり、かなり心地良い。
テレビ視聴時は、ソファの前やダイニングなど、いろんな角度に動きながら試聴した。またPCにつないで「radiko」を聞きながら隣の部屋やキッチン、ベランダなどに出てみたが、いずれも音は途切れなかった。受信距離は約30m∗1ということだが、ガラスくらいなら通過し、問題なくリスニングを続けられるということがわかった。
ケーブルがないことで、かなりストレスは低減できるが、実際に使ってみると、ワイヤレスヘッドホンの使えるシーンが多いことに気がついた。PCで作業中は、ケーブルが下がっているとどうしても、ケーブルに気を取られてしまう。ケーブルがないだけで集中力が持続するので、効率的に仕事ができる。精神的なものだと思うが、ケーブルがないと首や肩も回しやすい。
原稿を書くときは必ずヘッドホンをしているのだが、ワイヤレスだと肩こりせずに助かった。また、普段は書類をプリントアウトする時にヘッドホンを取り外し、音楽の再生を止めてから、プリントした用紙を取りにいっていたが、ワイヤレスならプリンタの場所までヘッドホンを装着したまま取りにいくことができ、快適に使えた。
ラジオを聞いている時にもワイヤレスは重宝しそうだ。話の途中でヘッドホンを外してしまうと、一番おもしろい所を聞き逃してしまう可能性がある。しかしワイヤレスヘッドホンなら聞きっぱなしで作業できるので、料理や洗い物ができる。
広範囲で途切れない、弱点のないワイヤレスヘッドホン
ワイヤレスヘッドホンには、赤外線やBluetoothなど他の方式もあるが、赤外線は音が途切れる心配があり、Bluetoothでは、あまり遠くまで音が届かないといった弱点がある。音が途切れてしまっては、ワイヤレスならではの特徴がまったく生かされない。やはり2.4GHzデジタルワイヤレス方式を採用したものが理想だろう。
また、2.4GHzデジタルワイヤレス方式を採用しているヘッドホンの多くはサラウンドモデル。映画にどっぷりつかりたいという人にはいいかもしれないが、価格もそれなりにするし、カジュアルにワイヤレスヘッドホンを楽しみたいという人にはちょっとオーバースペックかもしれない。JVC(ビクター)の「HA-WD100」は実売価格が1万円以下とかなり抑えられており、ワイヤレスヘッドホンを始めるのにはベストなモデルと言えるだろう。
∗1:周囲の環境や建物の構造により異なります。
∗2:使用条件により変化します。
- 1
- 2
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2012年3月19日