IBM、「PartnerWorld」プログラムを強化 パートナーのビジネスを全方位で支援(後編)
IBM社員と同じトレーニングプログラムと営業支援が受けられる
かねてからIBMは、開発者の技術支援に注力してきた。今回拡充された「PartnerWorld」プログラムも、15年前から実施しているものだ。IBMのこうした活動には、単に製品を販売して市場シェアを獲得するだけでなく、IT業界全体を活性化させ、技術革新を実現したいという「IT業界の雄」としての姿勢がうかがえる。
例えば、ソフトウエア開発者向けに「Power Systems」サーバの機能をクラウドで提供する「IBM Power Development Platform」は、PartnerWorld会員であれば無償で利用可能だ。これは、OSにLinuxやIBM AIX、IBM iを搭載し、「POWER7」や「POWER7+」プロセッサを装備した最新サーバが遠隔地からでも利用できるというものである。
もちろん、単に「トライアルを利用して開発やテストを実施して終わり」ではない。バックアップサポートも充実している。IBMの「PartnerWorld MSP」専用サイトには、技術者向けコミュニティ・ユーザー会を支援するリンクがあり、技術者どうしが積極的に情報交換できる場となっている。PartnerWorldプログラムに登録することで、こうした技術者のコミュニティを活用することができるだけでなく、ビジネス拡大を支援する最新マテリアルが集約されているマネージド・サービス・プロバイダー会員向け専用サイト「PartnerWorld MSP」ページを利用できるようになる。
「PartnerWorld MSP」ページは、世界の最新情報をはじめ、無償トライアル情報、インセンティブ情報、エンジニア研修情報など、IBMが実施している、あらゆる分野での支援施策を包括的に紹介している。日本IBM広域&パートナー マーケティング部長を務める高野和子氏は、「営業支援マテリアルは、IBM社員向けに公開されているものを数多く提供している。IBMの製品/サービスを仮想的に市場へお届けいただくマネージド・サービス・プロバイダーに、(社員と同様の)支援を行うのは当たり前のこと」と語る。
「PartnerWorld MSP」ページで紹介されている様々なITリソースの無償トライアルもその1つだ。最近では、同社が提供するパブリッククラウドIaaS(Infrastructure as a Service)である「SoftLayer」や、オープンソースの「Cloud Foundry」を基盤としたPaaS(Platform as a Service)である「Bluemix」の30日間無料トライアルなども提供している。
「PartnerWorld MSP」ページで紹介しているのは、支援施策だけではない。すでにパートナーとなっているマネージド・サービス・プロバイダーが提供しているサービスやソリューションの詳細も、事例として紹介している。例えば、クラウド・サービスの根幹を支えるストレージシステムに「IBM XIV Storage System」を採用し、一元的なストレージ管理を実現したフリービットの事例では、それまでのシステムが抱えていた課題から、なぜ「IBM XIV Storage System」の採用を決定したのかが具体的に紹介されている。
こうした、実際の現場でIBM製品/サービスを利用し、ビジネスを加速させているマネージド・サービス・プロバイダーの「生の声」は、同様の課題を抱えている企業にとって貴重な情報となるはずだ。7月25日現在では13社の事例が紹介されており、今後も拡充する予定だという。
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[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2014年9月30日