お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

クラウド「神話」の真実を明かす!「HP TECHNOLOGY @WORK 東京 2012」レポート

展示ブースを見れば伝わる--神話は確かに「思い込み」?

 個々の展示ブースを回り、まず見つかった事実は、「業務システムのような日々利用するシステムにおいては、『プライベートクラウドを効率的に構築すること』が結果的には安価で、なおかつ信頼性も高い」ケースが必ずあるということだ。

 説明を受けている「Matrix運用環境」は、想化機能、マルチOS、異機種混在環境をカバーする統合クラウド運用管理環境だ。

 この運用環境を用いたオールインワン・クラウドプラットフォームが、インテル®Xeon®プロセッサーを搭載した「HP CloudSystem Matrix」である。基調講演でHPの杉原氏が語ったように、必要なとき、必要なコンピューターリソースを迅速に提供できるクラウド環境を、ユーザーが自力で構築するために必要なものを、ハードウェアから運用環境までまるごとひとつにまとめたアプライアンス製品だ。マルチベンダー環境にも対応し、アプリケーションやサービスも含めた統合管理や自動化を提供するものだ。

 システム構成を画面上のアイコンを接続するだけで作成できる「HP Insight Dynamicsインフラストラクチャオーケストレーション」は、「見てイメージがつかめ、わかりやすいですね!」(髙柳)


Project OdysseyのベースとなるHP Superdome 2のチップセットとクロスバーファブリックへのコネクター部分

 さらに、「ミッションクリティカルシステム」の定義を広げる試み「Project Odyssey」についても聞いた。HPは現在、金融、通信、グローバル製造業など業務の継続性要件が厳しい分野で採用されているインテル® Itanium® プロセッサー 9300番台搭載UNIXサーバー「HP Superdome 2」で実現しているミッションクリティカルシステム向けのイノベーションを、将来的にx86サーバーにも展開すべく研究開発を続けているという。

 すでに、「HP Superdome 2」や「HP CloudSystem Matrix with HP-UX」においてミッションクリティカル要件を前提としたプライベートクラウドの構築は可能になっているが、「Project Odyssey」はさらに多くのミッションクリティカル・アプリケーションのクラウド化を促進する研究であり、今後に期待がかかる。

 サーバーの展示ブースではハイパースケール・コンピューティング向けの最新プロジェクトである「Project Moonshot」についても聞くことができた。手の平サイズのボードに、ワンチップ化された4台のサーバーを搭載することができる。これを使うと1ラックに2880台のサーバーを格納でき、89%の電力削減、94%のスペース削減、63%の導入コスト削減などが実現するなど、桁違いの性能が実現するという。

 髙柳レポート2

ミッションクリティカルな環境もプライベートクラウドで実現できるプラットフォームを紹介しました。確かな信頼性を備えたハードウェアに支えられることで、基幹系など重要業務もクラウドへ移行できるわけです。神話3「ミッションクリティカルなアプリケーションはクラウドに移行できない」は事実でないことが実感できます。

 データセンターに求められる俊敏性と効率を誇る、高性能インテル® Xeon ® プロセッサー搭載のストレージ製品「HP 3PAR ユーティリティストレージ」も展示されていた。これは仮想化とクラウドの利用に最適化されたストレージで、データセンターのクラウド化に貢献するモデルだ。

 ほか会場には多数の展示ブースが設けられていたが、ネットワークも目を引いた。「拡張性や柔軟性、可用性はもちろん、端末同士が相互に通信する網目(メッシュ)状に構築される『ローカルメッシュ』が特長です。ネットワーク構築を無線LANで行い、障害時でも自動的にネットワークを構築・再構築する自律性を持っています」(担当者)

 また、この日会場には1Uサーバーが最大500台収容可能なコンテナ型データセンターの「HP POD(Performance Optimized Datacenter)」のミニチュアも展示された。コラムで紹介したMoonShotと組み合わせれば、約20平方メートルに28,800台の物理サーバーを設置することも可能だ。増え続ける処理能力への需要と、省電力・省スペースという社会的要求への解決策となろう。

 髙柳レポート3

こうした基盤となる製品を上手に組み合わせることで、一気にクラウドの構築を目指すことができるのですね。このように神話4「クラウドへ到達する道は、仮想化を少しずつ前進させることである」もやはり広く知られている神話に過ぎなかったわけです。
それに自社の状況や環境、利用する製品選定によって選択肢はたくさんあることから、神話5「クラウド・コンピューティングへの道は、1つしかない」もやはり思い込みといえます。

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel vPro、 Intel vPro ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、vPro Inside、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporationの商標です。

インフォメーション
提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2012年4月5日