次世代録画メディアが拓くハイビジョン時代の録画文化〜広がりゆくiVDRの世界
iVレコーダー登場で普及に拍車
本機のようなマルチプレーヤーが登場し、iVの再生環境が整うことで、iVの汎用性と可能性が広がってきたことを実感できた。
iVの超大容量化は今後も進展し、早ければ年内に500GBと250GB、2012年には1TBのメディアが予定されている。
今後もさらに大容量化が予定されている。
対応メーカーと機器も順調に増え、今後の展開としては、マクセルは「Wooo」以外の録画機器として、iVに直接録画できる「iVレコーダー」の発売も視野に入れている。iVレコーダーが登場すれば、iVのハイビジョン録画メディアとしての活用範囲はさらに広がるだろう。
超大容量のiVはパッケージメディアとしても有望で、長時間のオペラを収録したコンテンツパッケージが発売される予定だ。
また近い将来は、ハイビジョン録画PCの記録メディアとしても期待されているし、カーナビなどのAV機器がiV対応になれば「TVやPCの動画を車で楽しむ」ことも可能になると予想される。
iVの規格も進化している。現在iVDR(Standardタイプ)の国際標準化(ISO規格化)が進行中で、2009年末にiVは世界規格に進化する予定だ。すでに世界的な普及が始まっていて、特に中国では放送用カメラや編集機器などの一部に採用されている。また、プロ仕様のiV(iVDR Xtreme)の採用を米国やヨーロッパの大手放送局が検討している。
また、iVで規定されている「iVDR-i/O」規格を使えば、iVカセットスタイルのUSB接続カードなども実現できる。デジタルチューナーカセットや、ネットコンテンツカセットなども可能で、iVポケットをストレージ用途だけでなく、汎用の入出力スロットとしても活用できるようになる。近い将来、iVDR-i/O対応のiVポケットを搭載したレコーダーが登場すれば「使いたい数だけデジタルチューナーを増設する」といったカスタマイズも可能になるだろう。
また、iVDR規格としてiVDR Cardの規格が審議されていてSSDを搭載したiVDRメディアも登場しそうだ。
iVプレーヤーに続いてレコーダーも登場するなどのトレンドを見ると、いよいよiVの汎用性と先進性が広がりを見せてきた、と実感できる。iVは次世代の録画&超流通メディアとして、またテレビとPCを結ぶブリッジメディアとして、大きく飛躍しつつあるといえるだろう。
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