最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分
 

CNET Japan編集長が聞く サーバ管理は「任せる」時代へ。ネットビジネスの未来を支える「マネージドサービス」

 

個人情報保護法の影響とサーバ管理へのニーズ

梅原氏

別井氏: この3段階の波の中で、インフラを提供する側として一貫しているのは、顧客の移り変わるニーズにいかに対応していくか、ということだと思います。そうすると、現在進行中の第3の波では、ニーズがものすごく多様化していると考えられます。今、もっとも顧客が求めていることはどういうことですか。

梅原氏: お客様自身はリッチコンテンツなり、ソーシャルなり、ブログなり、何かをやりたいという目的は決まっていて、その方法もわかっているのですが、サーバの管理をまかせたいということをよく言われます。

 2005年4月より全面施行となった個人情報保護法をはじめとして、データが流出する恐ろしさを聞いたり、後はお客様自身もインターネット上でデータや個人情報を送るのを怖がったりしている傾向があります。特にショッピングや通販をやっているサイトだとクレジットカード情報が大丈夫かなど、セキュリティ面を危惧される方も増えました。つまり、お客様自身が利用者としてインターネットに対するリテラシーやセキュリティを気にするようになっているのです。現在、お客様自身の考えとしては提供するサービスの運用はやるけれども、サーバの運用は別の部署や、他人がやるので、きちんとできるかどうか不安だというわけです。

サービス提供企業におけるサーバ管理の課題

梅原氏: 例えば、Flashのコンテンツを作成したり、ブログのレイアウトができたり、SNSを盛り上げるマーケティングができたりする人が、サーバ自体の運用まですることは極めて困難なのです。具体的には、アプリケーションを利用しようとすると、サーバOSやミドルウェア、データベースソフトのバージョンとセキュリティーレベルとの兼ね合いによるアップデート方法について見極める必要があります。このようなことをサービス運用者もしくは自社でやることが大変になってきたわけです。このほかにも、ビジネスをやりたいけれどもサーバ技術者が集まらないといった問題もあります。

別井氏

別井氏: GMOホスティング&セキュリティさんの顧客企業からしても、ビジネスを考えるとサービスのほうに注力したいですよね。しかし、サービスを支えるためのインフラを管理、運用する人たちがなかなか集まらないと言うことをたしかによく耳にします。サーバの選択もそれによって変わってきているのではありませんか。

梅原氏: こうしたニーズを聞くようになったのは第2から第3の波に向かうぐらいの頃ですね。従来から弊社のラインナップには、共用サーバとVPS(仮想専用サーバ)と専用サーバがありました。共用サーバもだいぶ進化しているので共用サーバでできることも増えているのですが、やはり特定の大規模事業などの場合では、カスタマイズしたいといった要望も強いため、VPSや専用サーバのニーズが高いです。

顧客の多様で高度なニーズにも応える「マネージドサービス」

梅原氏: 専用サーバを持つと、自由度は上がるのですが、運用する難易度も上がってしまいます。そのため、「管理もGMOホスティング&セキュリティにやってもらいたい」というニーズが2007年ぐらいから高まってきました。そこで弊社では、こうしたニーズに応えるべく「マネージドサービス」をリリースしました。簡単に言うとお客様のサーバ管理、運用を代行するというものです。これには、コンサルティングも含まれています。

 2006年6月に成立した日本版の内部統制法であるJ-SOXもあって、どういうふうに情報を管理していけばいいかを非常に気にしているお客様もいらっしゃいます。「管理運用を自分のところでやりたくない、もしくはできなくなってしまった」というケース。さらに、きちんとした環境で管理してもらわないとサービスとして継続していくのが難しくなったという実情があるので、こうした要望に応えるためのサービスですね。

別井氏: ニーズはすごく高そうですね。引き合いはいかがですか。

梅原氏: 非常に好調です。最近ですと大企業や有名企業からの引き合いも強いです。インターネットをビジネスの主軸に捉えている企業にとって、今後の展開のうえで、サーバ管理者を雇用するためのコストのバランスを考えると、社外に託した方がコストを抑えられるだろうという判断が下されているのかと思います。

別井氏: 景気の状況を考えるとなおさらコストは気になるところですね。価格感としてはどういったサービスになっていますか。

梅原氏: 管理代行の含まれない専用サーバのホスティングサービスもありますが、マネージドサービスは管理料が含まれているので、その分は上乗せになります。お客様から見れば3万円ぐらいから始まる専用サーバと、7、8万円から始まるマネージドサービスとがあって、これを高いと見るか安いと見るか、今はお客様のニーズによって分かれていると思います。

詳細な運用計画が立てられるのは
10年以上の経験があるGMOホスティング&セキュリティだからこそ

梅原氏: これまでホスティングサービスというのは単純にサーバという箱を貸すだけで、箱を貸したあとはお客様が自由に使ってくださいというものだったけれども、弊社のほうでルート権限までを預かって管理しますという話をすると、皆さま驚かれますね。マネージドサービスでは、このようにお客様のサイトを預かる、すなわち情報資産を預かるということで、綿密なヒアリングでニーズを聞き出し、それに併せて詳細な要件定義をして実際の運用計画まで持っていきます。その結果、「ここからここまでは弊社で、この部分はお客様のほうでやってください」と責任分担なども明確化されます。こうしたことが可能なのは、弊社が10年以上ホスティングサービスを展開し、4000台以上のサーバを管理してきた経験があるからです。

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