300件以上のPoCや社内実践で成果を上げている富士通のAI「Zinrai」 ニーズの高いAI機能をAPIとして提供しAI活用を加速
富士通グループは1980年代から30年以上にわたりAIの研究開発に継続的に取り組んできた。そうして培ってきたAIの知見や技術を体系化したのが、「FUJITSU Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」だ。富士通は、AI活用を加速させるZinrai関連のサービスの提供を開始する。その特長は、社会インフラ、モビリティ、ものづくり、デジタルマーケティング、Fintechなど、当面11の重点領域を定め、AIの活用用途を顧客に分かりやすく提示したことだ。さらに、「知覚・認識」「知識化」「判断・支援」の3つのカテゴリに対応した基本APIに加え、業種・業務に応じた目的別APIを用意することで、AI活用の迅速な立ち上げを後押しする。
AI活用の具体性を提示する
11の重点領域・活用シーン
富士通は、基幹系など従来の情報システムであるSoR(Systems of Record)とデジタル革新の基盤となるSoE(Systems of Engagement)のシームレスな連携を通じて、新たな事業創造を支える「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク)」を展開している。そしてMetaArcのサービスとして、AI活用を加速させる「FUTJISU AI Solution Zinrai プラットフォームサービス」を始めとする5種のサービスの提供を開始した。
「お客様との実証実験や社内実践を通じて、すでに多くの実績を上げてきました」と語る富士通 執行役員の菊田志向氏が、その強みをさらに発揮すべく照準を定めているのが、次に示す11のAI重点領域である。
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まず「社会インフラ」の分野で打ち出したのが、スマート都市監視のソリューションだ。画像解析にAI技術を適用することで、車や人など多様なオブジェクトの情報を自動的に抽出し、セキュリティ監視や犯罪の防止、交通量の把握など、多目的での利用を可能とする。さらにHPC(High Performance Computing)技術を活用した大容量・高速画像処理を適用し、都市全体の様々な"動き"をリアルタイムに把握する。
富士通株式会社
執行役員
Mobility IoT事業本部長
AIサービス事業部担当
イノベーティブIoT事業本部担当
菊田 志向 氏
「モビリティ」で注目されるのは自動運転である。こちらも画像解析をベースに外界認識を行う点でスマート都市監視とよく似ているが、要求される精度がよりシビアになる。例えば前方に人や自転車がいた場合、単にその存在を認識するだけでなく、「道路側に飛び出してくるかもしれない」といった行動予測まで求められる。
「富士通は自動車メーカーやTier1の部品メーカーとも協業。カメラ映像のみならずミリ波レーダーや近赤外線レーザーレーダーなどから収集したビッグデータに対してディープラーニングを重ね、得られた学習モデルを自動車にフィードバックすることにより、ここ数年で大幅な精度向上を実現しています」(菊田氏)
「ロジスティクス」の分野で広がっているのは配送ルートの自動選択や配車計画などへの応用で、富士通としてIoTとAIを組み合わせた最適アルゴリズムを提供していく。
そして「ものづくり」の分野では、「これまで暗黙知とされてきた熟練工の"匠の技"を形式知化するなど、若手への知恵や技能の継承に貢献したいと考えています」(菊田氏)。また、製造・生産プロセスにおける不良品検知のほか、「保守保全」の分野では設備機械の故障予測などにもIoTと連携したAIを活用し、Industry 4.0を見据えたスマートファクトリーへの取り組みを支援していくという。
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