社内開発クラウドのノウハウを提供する富士通
VMwareの活用で社内クラウド環境を開始
仮想化を使って素早く開発、テスト環境を配布できることに加え、開発環境として用意したサーバーのメモリについて、効率的な管理が実現している。開発技術者は、余裕を見て多くのメモリリソースを要求する傾向がある。そのため、実際の開発やテストでは利用されない容量のメモリをもったサーバーを、従来は準備していた。無駄が増えないように開発技術者からの要望を調整しメモリを適切に配分するのは、手間のかかる管理作業の1つだった。ところが、VMwareならば利用していないメモリは自動的に解放してくれる。そのため、厳密なメモリ配分の管理を行わなくても、自動的にメモリの効率的な利用が可能となるのだ。これは、柔軟性と拡張性が要求されるクラウド的なサービスを展開する際には、極めて重要なポイントとなる。
また、パッチ適用やバックアップも集約により一元化され、大幅な管理の効率化が図られている。さらに、災害対策も施し、事業継続性の向上も行われた。これら管理の効率化を実現するために、富士通ではサーバー管理作業役割の明確化を行っている。管理部門、利用者それぞれの行うべき管理範囲を定義し、さらにそれを実機環境、仮想環境でも区別して手順や役割を規定した運用ガイドラインを作成したのだ。これに従うことで、当初懸念されていた物理サーバーと仮想サーバーの混在による管理作業負荷の増大は発生しなかった。むしろ、仮想化の柔軟性や俊敏性というメリットにより、より迅速で柔軟な開発、テスト環境の提供が可能となったのだ。
自社運用ノウハウを顧客に提供する
現状の仮想化による開発環境は、仮想サーバーとOSまでのインフラを提供するIaaS(Infrastructure as a Service)や、その上に開発やテストに必要なソフトウェアを搭載したプラットホームを提供するPaaS(Platform as a Service)ということになる。今後は、このミドルウェア製品のクラウド開発環境をさらに進化させ、社内SaaSのサービスも実現していくという。たとえば、帰宅する前に構築したプログラムのビルド資産を登録しておけば、翌朝にはテスト結果と評価が自動的に提供されるような環境の提供だ。
さらに、より仮想化技術を活用しデータレベルでビジネス継続性を確保するような高度な信頼性、可用性の確保も目指している。富士通ではこのミドルウェア製品の開発環境以外にも、自ら利用するシステムインフラの構築、運用で仮想化をすでに多数活用している。それらから得られるノウハウが、数多く蓄積されているのだ。
単にサーバーなどのハードウェアと仮想化ソフトウェアを提供し仮想化環境を提供できるだけでなく、仮想化を活用し大規模なサーバー集約を実現、それを継続的に高い信頼性のもとに運用サポートできるのが富士通の強みだ。富士通なら大規模なデータセンタの効率化に、自らの経験の上に培った仮想化ソリューションで応えることができる。自社運用で得られたノウハウを、顧客に積極的に提供する体制もすでに整えられている。
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