最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

富士通は、仮想化ソリューションビジネスで、短期間の内にデータセンター事業者を始めとした顧客からの大きな支持を得られるようになる。その理由は、いったいどこにあったのだろうか。

仮想化ビジネスに注力しきめ細かなサービスを展開

 2000年にVMwareが仮想化ハイパーバイザーのVMware ESX 1.0の提供を開始して以来、日本においてもサーバ仮想化ソリューションは急速に市場に浸透してきた。IBMやHP、NECなどのベンダーは、2003年にVMware ESX 2.0の提供が開始された頃からVMwareを用いたサーバ仮想化のビジネス市場にいち早く参入を果たしている。ところが、PCサーバ市場で大きなシェアを誇る富士通の市場参入は、2006年のVMware Infrastructure 3の提供開始タイミングであり、若干出遅れた感があった。

 実際、2008年2月に行われたユーザーの仮想化技術導入意向調査では、富士通は先行した多くのベンダーの後塵を拝した位置に甘んじていた。ところが、その1年後の2009年2月には、仮想化サーバの採用実績で一気にトップへと躍り出ており、ヴイエムウェアから「サーバビジネスリーダーシップアワード」を獲得するまでに躍進したのだ。短期間の内に、富士通はどのようにしてサーバ仮想化市場で大きな評価を得ることができたのだろうか。

 その1つの理由として、スタートは遅れたものの富士通にはメインフレーム以来培ってきた、仮想化に対する十分なノウハウが蓄積されていたことが挙げられる。さらに、しっかりとした社内体制を築き、全国に散らばる数多くの現場技術者に徹底的な仮想化技術の教育を行うなど、きめ細かい努力も行ったのだ。2008年12月には仮想化ソリューションセンターを開設するなど、顧客に向けた仮想化に関する情報、サービスの拡充に注力を続けている体制こそが、顧客からは評価されているのだろう。

仮想化に最適化された豊富なラインナップ

 評価を得ているもう1つの理由が、ソフトウェアからハードウェア、各種サービスまでも提供できる総合力だ。富士通では顧客ニーズに応じた各種サーバラインナップを揃えており、さらには仮想化環境を構築する際に重要となるストレージもさまざまなタイプのものが用意されていて、顧客ニーズに柔軟に対応できる。

 とくに、ブレードサーバのBX920 S1は、2009年のGreen IT AWARDを獲得した極めて高い集約率を誇るサーバであり、まさに仮想化に最適化されたサーバと言っても過言ではない。これとVMware vSphere 4を組み合わせサーバの大規模な集約を実現できれば、効率化と共に昨今企業に求められるITシステムの低炭素化にも大きく貢献できるのだ。

 また、効率だけでなく、高性能であることも富士通が評価される理由だ。仮想化層が増えることでパフォーマンスの劣化があるのではと考えられがちだが、昨今のサーバは仮想化環境でも十分な性能を発揮できる。とくに最新のIntel Xeon® プロセッサー 5500 番台を搭載した富士通のサーバとVMware vSphereを組み合わせることで、物理サーバと比べてもまったく遜色のない高性能が発揮できるのだ。

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