製品情報

PENTAX K-7

ペンタックス

PENTAX K-7

【主なスペック】
【発売日】
2009年06月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2009年07月01日 22時19分
■■■総評■■■
K10Dに引き続きK20Dをここ一年ほどメインカメラとして使ってきましたが、この度K-7に乗り換えました。バッテリーグリップ付きです。
自分が数日使ってみた感想は、手で触って感触でわかる部分がずいぶん進化している思いました。これで10万円台前半の値段なら十分「買いだ」と思いました。
握りがやや前方に長くなっているので、K20Dより気持ち大きく感じますが、中指用の溝が付いているため慣れるとK-7の方が握りやすく感じます。また金属外装ということもあってか、力を入れて握っても軋んだりしない剛性を感じます。ボディ全体がK20Dより小型化しているので、男性の手では小指の置き場に困ります。バッテリクリップを付けた方が、握りやすいと思います。
メインスイッチONで、「シャッ」とわずかに超音波振動型のダストリムーバルの動作音がします。K20Dまでの「ドコドコドコッ」という振動とは大違い。オリンパスが持っている超音波振動クリーニングの特許はクリアできたんでしょうか。モニタにはISO感度や絞り・シャッター速度類が表示されます。これは、三脚を目一杯伸ばした高所撮影など、ファインダーを覗きにくい場合に助かります。
ファインダーを覗くと、K20よりファインダー倍率が気持ち小さくなってますが、感覚的には判別は付きません。視野率100%なのでフレームギリギリの被写体も安心して写すことが出来ます。
シャッターボタン半押しでAFが動作しますが、K20Dのそれより迷いが減った印象です。K20Dは低照度下など「クックククククククククククッ」とかなり迷うことがありましたが、K-7は早めに収束するようです。
レリーズすると、密度の高いレリーズ音がし、連写ならコロコロコロッという感じで切れます。K20Dは「バシンッ」というレリーズ音でしたが、K-7はバイクから降ろしたシングルエンジンの、クランクシャフトを手で回したような音。しかも音量が低いので、講演会での会場スナップ撮影でも安心してレリーズ出来ます。5.2コマ/秒のハイスピードモードでは、今までのペンタックスのカメラ(フィルム時代も含め)とは別次元のテンポが味わえます。
背面のモニタは、3インチ化と高解像度化によりハイビジョンを見ているような印象で、撮影画像の詳細まで見極めることが出来ます。
まだ数百コマしか撮ってませんが、出てくる絵は、K20Dより切れがいいような印象(同じナチュラルモード/JPEG4つ星)。AF精度が向上してビシッとピントが来ているコマが増えていると言うか。
自動露出の傾向が、自然になった印象も受けます。K20Dまではフレーミングが少しずれたり、明るい物が画面の端にあると、脳内で予想した露出より大きくずれた画像が得られることがあり、「輝度優先測光か?」と思うほどじゃじゃ馬のような印象がありました。K-7のTTL分割評価測光が77分割になったせいでしょうか。設定メニューには「距離情報を露出決定に使用する」という設定もあります。
ボタンの構成が変わったため、ホワイトバランスやドライブモードの切り替え時に、操作に迷うことがあります。


■評価■
●1460万画素
K20Dと同等なので、今まで使っていたSDHCをそのまま使い回せます。

●電力供給ソースの多様化
バッテリグリップには単三型バッテリ用ホルダーも付属するためリチウム電池・ニッスイ電池などを使うことが出来ます。
ただ標準のリチウム充電池が変更されたためK20D用のバッテリは使えなくなった。残念。

●視野率100%ファインダー
安心感はある。
100%を実現するためにセンサーシフト式手ぶれ防止機構を活用したらしい。光路のわずかなズレを手ぶれ防止機構でキャンセルしてるんだろう。

●ライブビュー
「他社の動向を見てとりあえず実装した」感じのK20Dのそれより本格化していて、これなら使い物になる印象。

●動画撮影対応
どうなんでしょうね。自分は当分使いそうもないなぁ。

●バッテリグリップの形状最適化
K10D/K20D用のグリップは、握りが尖っていて掴みにくかったが、K-7用はまともに握れるようになった。

●吊金具がDリングタイプに変更
自分は邪魔なのでネックストラップ類はあまり使わない。吊り金具がDリングになったため、キズ防止用のバタフライ型の革パッチが吊り金具部に付いているが、結構邪魔に感じる。

●電子水準器
撮影時のカメラの傾斜をファインダー内に表示できるようになった。自分では水平のつもりでも「おや?傾いているの?」とフレーミングを吟味する参考になる。

●高感度特性
ISO1600でも実用になるような印象。3200だとノイズがかなり目に付きます。

●モードダイヤルロック
露出モードを切り替えるダイヤルにロックボタンが付きました。自分は特に必要性は感じない。

●HDR撮影
HDRの誇張モードだといかにもHDRIという画像になる。
ただし3コマからの合成しかできない。

●AWB強度の設定が可能
オートホワイトバランス時の強度設定(強・弱)が可能。弱は雰囲気を残すが、強はほぼ完全な白になる。行事スナップでは「強」設定がありがたいことがある。

●ケンコー製アングルファインダーが使いやすくなった?
K20Dでケンコー製アングルファインダーを使うと、接合部にガタがあってかなりゆるいが、K-7ではわずかにガタが減った気がする。

●メディアスロットのカバーがスライド式に
K-7のメディアスロットカバーは、ロック機構を省き、少し手前にスライドさせてから開くタイプになった。

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