製品情報

Leadtek

WinFast K7NCR18G Pro

【主なスペック】
【発売日】
2003年01月
【メーカーサイト】
LINK

ユーザーレビュー

2003年02月21日 00時00分
 Duron850(AMD)/A7Pro(ASUStek)/PC133-SDRAM256MBからの乗り換え購入です。
 現在構成はAthron2100+Thoroughbred(AMD) /K7NCR18Gpro(Rev.C) /PC2700DDR256Mx2 /WinXPPro /CS-011(ENERMAX製ケース、イーグル電源350W) /他部品については旧機流用という状況でのレビューとなります。

【目を引くところ@マザーボード】
  ・DIMM3ソケット両脇に大量のCRチップが存在する
  ・IGP(ビデオ統合ノースブリッジ)には小型ファンがあらかじめ乗っている
 設計には苦労している様で、某掲示板でも旧Rev絡みの不都合報告が散見されます。
 入手する際には、古いリビジョンのものを購入しないよう確認するほうがよいでしょう。

【目を引くところ@付属品】
  ・IEEE1394/3ポートカード、ACRバス(逆PCIソケット?)、USB6ポート中2ポートと排他利用
  ・セカンドアナログモニタorTV出力(排他利用)+同軸デジタル音声出力端子つきブラケット
  ・ATAケーブルは引き抜き用の耳つき
 「マザーボードとしては高価」なだけに、手抜きが無く好感が持てます。
 セカンドモニタ用ブラケットはAGPカード位置に挿しておくと、蓋代わりとなって便利かも。
 日本語マニュアルが欲しい所ですが、残念ながら(電子マニュアルを含めて)ついていません。

【メモリがらみ】
 タイミング補正用CR素子が大量に載っているため、多少の動作余裕はあると思われますが、配線長さやチップの異なるメモリを複数枚挿した場合の動作検証が完全に行われるはずは無く、
なるべく同一ロットのメモリを乗せるようにしたほうが良いと思われます。
 少なくとも私が購入したバルクメモリ(Leiチップ,TSOP)では特に不安げな動作は見受けられませんでした。ただし、DIMM3ソケットから遠い側にあるDIMM1ソケットは検証していません。
 内蔵ビデオの速度を補う意味もあってのDualDDR対応ですので、2枚組み構成がほぼ必須です。

【スタンバイがらみ】
 S1モード/S3モードからの復帰しか試していませんが、特に問題はなさそうです。

【内蔵ビデオ機能がらみ】
 残念ながら、よく出来た単体AGPカードと比べれば画質はそれなりに悪いといわざるを得ません。
 ただし、一般的な「オンボードビデオつきマザー(i810/i815/ViaEdenなど)」などの様な、ある種の「貧乏臭さ」は感じられず、画質的にもレスポンス的にも十分実用に耐える品位を保っています。
 リフレッシュレートが低いと画面辺縁部が揺れるため、可能な限り高く設定したほうが良いです。

【ベンチマークテスト】
 DualDDRの恩恵があるかどうかはなかなか体感できないため、とりあえずベンチマークテストをいくつか行ってみました。クロックアップ設定などは一切行っていない状態での値です。
 (※カッコ内の値は、Gigabyte/Radeon9000カード挿入時の参考値です)
  ・3DMark2001SE....4336point@1024x768x32(7010point)
  ・Natsumibench....57.15fps@1024x768x32x0(81.21fps)
  ・FFXIベンチ....3607point(4260point)
  ・HDBENCH3.30....MemR:30851(31990) MemW:46014(47769) MemRW:60806(63359)
          Int:73920(74332) Fp:90081(90432) DDraw:59(37)
          Rec:49000(50959) Text:26916(27156) Ell:12880(11520) BitBlt:511(641)
  ・SuperPI/104万桁....63秒[※参考値:実クロック2167MHz、ASUS/A7V8X{KT400}の場合は58秒]
 IGP自体(またはドライバ?)の影響か、60fps以上の速度は出ないため、ベンチマークオタクな方には満足できかねる部分もあるでしょう。もちろん、実用上の問題は無いと思われますが…。
 またカッコにて示したとおり、別途AGPカードを挿すことにより高速な動作を期待できます。
 ただし、IGPの性能はそれなりにあるため、安価なAGPカードでは太刀打ちできないかもしれません。
 なお、IGPでは3DMark2001SEテストのうち4つ(Game4/EnhancedBumpMapping/PixelShader/AdvancedPS)を実行できなかった(飛ばされた)ため、一部の3D表現には対応できない部分があるようです。

【相性問題】
 手持ち機器が少なく、USBオーディオデバイス(ONKYO/SE-U55X)、USBプリンタ(CANON/PIXUS850i)、AGPビデオカード(Gigabyte/RADEON9000)しかチェックできませんでしたが、安定して動作しました。
 その他、HDD(Seagate/ST380021A×2台)、CD-RW(Plextor/PX-W4012)も問題なく動作しています。
 もちろんデバイス使用中にUSBケーブルを抜けばアプリはフリーズしますが、それ以上不安定(or不可解)な事は起きず、特に不安定な要素は見つかりませんでした。
 近日中に追試としてPCI接続のSCSIカード(Adaptec/AHA-2910B)の動作確認を行う予定です。

【利用用途】
 3D表現においてすべての効果が無ければダメ!という人でもなければ、まず満足できるはず。
 快適な動作を求めつつ、無駄なコストをかけたくない向きには十分お勧めできます。
 ただし、DDR-SDRAMを1枚だけ手持ちで余らせている場合には…どうするべきか悩むかも。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]