--ところで日本法人(オーバチュア株式会社)についてはどう見ていますか。
とても上手く行っていると思います。日本は有望な市場ですし、日本法人のスタッフも優秀です。Yahoo! JAPANとのパートナーシップも良好です。日本市場はまだまだ初期の成長段階にありますが、すぐに米国外では最大の市場になると思います。
--現在、米国以外で最大の市場なのは?
今は英国の方が日本より大きいですね。向こうは4年前にはじめたので。しかし、日本法人の成長率は非常に高いのですぐに英国を追い抜くでしょう。
--先ほど、あなたはOvertureの技術をYahooのサービスに統合していくと言いました。一方で、Googleは無料メールサービスのGmailのように検索以外のサービスを開発し、そこに広告商品を統合しようとしています。この動きについてはどう考えていますか。
うーん。GoogleがGmailのようなサービスをスタートしたことについてはあまり驚きませんでした。とてもGoogleらしい取り組みだと思います。非常に実験的(Experimental)です。
--実験的ですか・・・。
Googleはとても実験的な会社です。私たちは、何というか、もっと慎重なんです。
--慎重。つまり分別があるという意味ですか。
ええ。Overtureが他の会社と違う点の1つは提供するサービスの質です。
例えば、日本法人を見てみれば分ることですが、彼らは非常に強いプレゼンスを持っています。日本法人は多様な機能を持った非常に大きなチームです。技術部門にサービス部門、経営に必要な全てのビジネスユニットが存在します。つまり日本法人は米国と切り離してもスタンドアローンで成立する、それ自体で自立した企業なのです。もしOverture本体が倒産しても日本法人に影響はないでしょう。
これが我々のビジネスのやり方であり、パートナー企業から見てOvertureは違うと思われるゆえんなのです。
例えばOvertureと契約しているパートナー企業のところにGoogleが契約を取りに来たとしましょう。GoogleはOvertureよりも多くの金額を提示しこう言うでしょう。「ほら、Googleを使えばもっと儲かりますよ」と。しかし、パートナー企業はOvertureのところに戻ってきて「Googleを使えば確かに儲かるかもしれない。でも私たちはもっとプロフェッショナルな組織と仕事がしたいからOvertureを選びます」と言ってくれるんです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス