橋本: もうひとつ気になることは、検索の、デスクトップとの統合。リサーチの仕事をしていて一番役に立つのは、結局のところ過去に自分が検索したものや、自分が書いた文章。過去に自分が探した/手がけた情報は「ナレッジベース」と私は呼んでいるのですが、自分はWikiという特殊な掲示板をローカルに立てて情報を整理したり、フォルダーに溜め込んだものを保存し、使う際には全文検索しているわけです。
つまり、ナレッジベースとしてのデスクトップ検索と、インターネット検索のYahooが一緒になってくれればうれしいんですよね。最近、そういった分野にマイクロソフトやGoogleが参入するという話も聞きます。Yahooもツールバーを展開していますが、そういった分野に関してはどうお考えですか。
橋本: PCはまだ、ナレッジベースの部分で情報処理が足りないんじゃないかと思います。例えばPCを買ってきて1年間使ったら、その分だけPCが賢くなっていてもいいと思う。やった仕事がPCに整理されて、インターネットを含めて横断的に検索できるというのが必要なんじゃないかと思う。
志立: ブロードバンド時代のいまにおいては、PCのローカルハードディスクよりもネットワーク上で作業した方が賢くなるという可能性があるかもしれませんね。特に情報をローカルに置いておくと、一歩外に出たら使い物にならないじゃないですか。
橋本: ネットワーク上に置いておけば、いつでもどこでも、PCやモバイルツールからナレッジベースにアクセスできる──これが、ひいてはユビキタスコンピューティングにつながっていく、ということでしょうか。
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