テスラの自動運転タクシーサービスは、専用モデル「Cybercab」ではなく、まずは市販モデルの「Model Y」を使ってスタートする予定だ──。
テスラが計画するロボタクシーサービスは、どうやら予定どおりに開始されるようだ。少なくともイーロン・マスクCEOの発言を見る限りでは、その見込みが高まっている。マスク氏は火曜日、X(旧Twitter)で、テキサス州オースティンにおけるサービスの始動日を「暫定的に6月22日」と明らかにした。
マスク氏は、「安全性には極めて慎重に取り組んでいるため、日程は変更される可能性もある」と慎重さを強調。一方で、工場から顧客宅への最初の完全無人運転が6月28日に予定されていることも併せて発表した。
またマスク氏は同日、オースティン市内で運転席が無人のModel Yが走行する動画の投稿をリポストした。映像では、交差点で歩行者の横断を待つModel Yが、慎重に左折していく様子が確認できる。
BREAKING: First ever Tesla Model Y robotaxi with no-one in the drivers seat spotted testing on public roads in Austin, Texas!
— Sawyer Merritt (@SawyerMerritt) June 10, 2025
Tesla's new "Robotaxi" wordmark/logo is on the side of the vehicle. https://t.co/IhEzPx5PIb pic.twitter.com/zq4ZmiMqDg
テスラは昨年10月、ハンドルもペダルもない完全自動運転専用モデル「Cybercab(サイバーキャブ)」を初披露した。このCybercabは「価格が3万ドル未満」で、量産開始は「2027年までには始める」とマスク氏は述べている。
まず2025年にテキサス州とカリフォルニア州でModel 3とModel Yを用いた本格的な完全自動運転サービスを開始し、その後Cybercabを展開する計画となっている。
マスク氏はその後も、6月にオースティンでロボタクシーをスタートさせる方針を何度も繰り返し表明している。テスラはこれに先立ち、サンフランシスコ・ベイエリアでは社員を乗せ、安全担当のドライバーを同乗させて試験走行を実施。5月には「ここ数日間、オースティン市内で運転席が無人のModel Yをテストしているが、一切問題は起きていない」と投稿していた。
ブルームバーグによると、オースティンでのサービスはまず10〜20台程度の小規模な規模から始まり、走行可能エリアも数平方マイルと限定される予定だ。テキサス州は自動運転車に関する規制が比較的緩く、新たなロボタクシーサービスを試験的に導入するのに魅力的な地域と考えられている。
テスラが計画通りサービスを開始すれば、オースティンではAlphabet傘下のWaymoやAmazon傘下のZooxといった競合他社の自動運転車と道を共有することになる。WaymoはUberと提携して無人タクシーをすでに展開中であり、Zooxも試験車両を街中で走らせている。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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