PC大手Acerは、自社初のウェアラブル製品となるスマートリング「FreeSense Ring」をComputex 2025で発表した。競争力のある価格設定で、サブスクリプション料金も不要だ。
他社のスマートリングは500ドル(約7万2000円)近かったり、サブスクリプション限定の機能があったりするが、FreeSense Ringは199〜250ドル(約2万9000~3万6000円)の価格帯に収まり、複雑なヘルスケア指標を細かく追いたいわけではない消費者にとって説得力のある選択肢となる。
アプリは「iOS」版と「Android」版があり、心拍数、心拍変動、血中酸素濃度、睡眠の質という、特によく求められる指標を追跡する。他のスマートリングと同様に、AIアルゴリズムで生体データの傾向を分析する。
近年、さまざまなスマートリングが登場しており、その多くはニッチな機能を備える。FreeSense Ringが低価格を実現できたのは、機能を絞った設計によるところが大きい。「Evie Ring」が提供する女性の健康およびホルモンの追跡や、「Ultrahuman Ring AIR」が示す覚醒効果のある飲み物を摂取してもいい時間帯(つまりコーヒーを飲んでも睡眠を妨げられない時間帯が終わることを通知する機能)など、特化した機能は搭載していない。
Acerのリングは、大多数のユーザーが関心を持つ必須の機能に集中し、Acerの言う実用的な日常のウェルネスコンパニオンとなっている。
本体はマットなローズゴールドと光沢のあるブラックの2色で、いずれもチタン合金製にPVDコーティングを施している。サイズは7種類で、「Oura Ring 4」(349ドル、約5万円)ほど幅広くはないものの、一般的な指のサイズに対応する。
耐久性についてはIP68と5ATMに準拠している。つまり、淡水で最大30分、水深50m相当の水圧に耐えられる。
Acerは価格を(おそらく関税の影響で)確定しておらず、価格帯を示すに留めている。その中で最も高い価格になったとしても、サブスクリプション料金が不要なため競争力がある。発売は2025年内、おそらく夏以降となる見込みだ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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