韓国サムスン電子は、共同CEOの韓宗熙(ハン・ジョンヒ)氏が心臓発作の治療中に死去したと発表した。サムスンによると、韓氏が死去する1週間前に指名された共同CEOの全永鉉氏が、その役割を引き継ぐ見込みだ。
韓氏は1988年にサムスンに入社し、複数の転換期を経て2021年にコンシューマー部門のトップに就任した。それ以前はディスプレイ部門の好業績を牽引していた実績がある。サムスンは半導体やスマートフォンの分野を中心に、AppleやNVIDIA、Googleなど他のテック大手と激しく競合している。サムスンによれば、韓氏の葬儀は木曜日に執り行われる予定で、妻と3人の子どもが遺されたという。
最近共同CEOが指名されたとはいえ、韓氏が担っていたモバイルやテレビ、家電、デジタルアプライアンス、デバイスエクスペリエンス事業などを総括する役割に代わる人選を、サムスンが探す可能性は高い。USCコンピューターサイエンス学部のPhD教員でありQuandary Peak Researchのソフトウェア開発ディレクターでもあるジェ・ヨン・バン氏は「韓氏の専門性とリーダーシップは際立っていたから、代役探しには時間がかかるかもしれない」と語る。
「サムスンが二頭体制に戻るかは現時点では不透明だが、彼の死によって会社の全体戦略が急変する可能性は低そうだ」とバン氏は指摘する。当面の間、サムスンは半導体などのコア技術や、素材、装置、AIなどの長期的研究により重きを置くかもしれないという。韓氏が1月のCESで発表した、同社製品同士を連携させるHome AIの開発は遅れる可能性がある。
しかし、サムスンの巨大な組織構造を考えると、消費者への影響は限定的との見方もある。バン氏は「少なくとも近い将来、日常業務や顧客サービスが大幅に変わることはないと思う」と述べている。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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