スマートフォン決済のPayPayは12月5日、「2025年以降に他社クレジットカードを使った決済を停止する」との方針を撤回した。2025年夏までは現在の方式でユーザーが利用できるとしている。
あわせて「2018年10月のサービス開始以来、他社クレジットカードによる決済サービスにおいて、各国際ブランド等が定めている手数料が、決済システム利用料を上回っている状態が継続している」とも明かした。つまり、他社クレカで使われれば使われるほど赤字というわけだ。
この解消に向け、2025年夏以降に新たな利用方式を導入することも発表した。その際には、改めて他社クレジットカードの利用登録が必要になるとしている。
また、VisaやMastercardとの協議次第では「利用料をご負担いただく可能性がある」とも説明した。また、利用状況によっては負担を生じさせない方法も検討するとした。詳細は2025年春頃に発表するという。
PayPayは、他社クレジットカードでPayPayを利用しているユーザーを、できるだけ「PayPayクレジット」や「PayPayカード」に切り替えさせたい思惑がある。
発表文でも「PayPay残高を利用した決済では、PayPayポイントも貯まり、『PayPayクレジット』なら最大2.0%のPayPayポイントが付与される。12月2日からは、『PayPayクレジット』だけでなく、『PayPayカード』の決済が『超PayPay祭』のスクラッチくじの対象になる『PayPayカードスクラッチくじ』を開催している」と優位性を訴求している。
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