政府は12月2日、現行の健康保険証の新規発行を停止し、保険証のマイナンバーカードへの原則一体化施策を進めている。一方でデジタル大臣を務める平将明氏は12月3日の記者会見で、マイナンバーカードの保険証としての利用に関する明確なKPIは設定していないと話した。
「(利用率向上の対策という観点では)しっかり政府として広報していく。国民の皆さんが保険医療をしっかり受けられるように、デジタルとアナログのベストミックスで運営する。不安をお持ちの方に資格確認書を申請ナシでお送りすることも含めて広報しており、薬局にご協力いただいてキャンペーンも始めたところだ。政府としてはできるだけデジタル化、マイナ保険証を利用していただきたく、その上でKPIを設定するかどうかも含めて考えていく。しかし、多くの皆さんに心のバリアなくスムーズに、クリニックや薬局で利用できる環境を構築したい」(平氏)
マイナンバーカードは従来の保険証と異なり、ICチップや顔写真が搭載されている。平氏は「不正を働こうという人から見ると、非常につけ込む隙のある仕組み。この穴をまずはふさぎたい」と話す。
また、「不安・やり方が分からないといった方に対して丁寧にサポートしていただき、利用率を上げていきたい。重大な支障が起きればすぐ対応したいが、昨日(新規発行を停止した12月2日)も含めて大きな支障は出てないという認識。これからも現場の声を聞きながら、必要な対応をしていきたい」と語った。
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