SpaceXは、次世代宇宙船「Starship」(スターシップ)の6度目となる試験打ち上げを日本時間11月20日午前7時に実施する。午前6時半からはXの公式アカウントでライブ配信も実施する。
前回(第5回目)の試験では、打ち上げ後に上段を分離した第1段ブースター「スーパーヘビー」が射場に帰還し、箸のような「チョップスティックアーム」でキャッチすることに成功した。また、宇宙船部分である上段はサブオービタル飛行を続け、制御された再突入と高精度なインド洋への着水を達成した。
今回の試験では、スーパーヘビーの「箸でキャッチ」を再度試みる。前回の成功で得られたデータをもとに、推進システムの冗長性強化、重要部位の構造強化、キャッチ後の推進剤の排出時間の短縮などの改善も実施したという。
また、上段であるスターシップ本体のラプターエンジンを宇宙空間で再点火することも試みる。将来の月や火星でのミッションに向けて、地球周回軌道からの「デオービット・バーン」を実証する。
上段の再突入においては、将来の「箸でキャッチ」に備え、機体の両側に耐熱シールドを一部取り除いた箇所を設ける。加えて、降下の最終段階で意図的に高い迎え角で飛行し、フラップ制御の限界を探る。
さらに、上段のインド洋への着水を初めて昼間に実施する。これによって、再突入と着水の様子をより鮮明な映像で観測できるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」