千葉県の幕張メッセで9月26日に開幕した大型ゲームイベント「東京ゲームショウ2024」(TGS2024)。そのなかで、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、プレイステーションブースで、11月7日に発売予定のゲーム機「PlayStation 5 Pro」(PS5 Pro)の実機を、一般向けに初公開した。
展示では試遊も可能。あわせて、PS5本体や周辺機器に初代プレイステーションのカラーリングを施した「PlayStation 30周年アニバーサリー コレクション」も展示している。
PS5 Proは「PlayStation 5」(PS5)の上位モデルだ。アドバンスドレイトレーシング、4K対応テレビにおけるシャープでクリアな映像、高フレームレートでのゲームプレイなどの機能を搭載し、より高品位なゲーム体験の提供をうたっている。
ブース内では、PS5 Proと、PS5 デジタル・エディション(ディスクドライブ非搭載モデル)が並べられていた。
試遊できる展示としてはPS5 Proが2台あり、「ファイナルファンタジーVII REBIRTH」または「グランツーリスモ7」をプレイできる。
筆者も実際に試遊できた。プレイしたのはファイナルファンタジーVII REBIRTH。同タイトルはPS5 Proでプレイする際に、グラフィック設定で「エンハンスモード」を選べるようになる。
PS5のタイトルはグラフィックおいて、画質(グラフィックモード)かフレームレート(パフォーマンスモード)のどちらか片方を重視してプレイすることになっていたと思われるが、PS5 Proではその両立が図られているようだ。エンハンスモードを選択すると、4K解像度と60fpsの維持が両立する。
アクション性のあるゲームであれば、より滑らかに動いてほしいもの。それでいて、ハイエンドなグラフィックも堪能したいという欲求もある。ファイナルファンタジーVII REBIRTHであればなおさらというものだが、実際に体験すると、言葉としては“より鮮明、より滑らか”といえるもので、目の当たりにするとよる没入感がある、というのが率直な感想だ。
グランツーリスモ7は試遊できなかったが、見ている限り、クルマが”より映える”という感覚をもった。すでにネイティブ4Kでレンダリング可能となっていたが、PS5 Proではレース中のレイトレーシングにも対応できるようになっており、プレイ中の光景を見ていても、どこか見入ってしまうような感覚があった。
本体の価格は11万9980円(税込)と、決して安価とは言えないところがあり、PS5 Proの本領を発揮できるテレビ(モニター)環境も必要であるため、一概にオススメとは言いにくいところがあり、筆者もそこまでかけなくてもいいのではと思っていたのだが、実際に見てみると魅力に感じるところもあり、そこまでかけてもより良いゲーム体験を求めるというユーザーであれば、一考できるものと思えたところがある。
なお9月28~29日の一般公開日でも、前述のようにPS5 Pro2台が用意され、ファイナルファンタジーVII REBIRTHまたはグランツーリスモ7のどちらかを体験できる形で試遊展示を行う予定。
PlayStation 30周年アニバーサリー コレクションについては、ケース越しの状態ではあるが、初代プレイステーションとともに展示。こちらも終始カメラやスマホで撮影している人の姿が絶えなかった。
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