日本航空(JAL)は6月10日、配送事業を展開するルーフィとの協業により、特産品の鮮度を維持する新配送サービスを17日から開始すると発表した。新サービスは、大阪国際空港を拠点とするジェイエアのエンブラエル型機材での運航便において、「J-AIR直鮮サービス」として提供する。これにより、これまで配送に2日以上を要していた生鮮品の、当日配送が可能になるという。
新サービスは、ルーフィとの協業による空陸一貫輸送サービス「ハコJET」を発展させたもの。2020年12月にサービスを開始したハコJETは、それまで空輸と陸輸を別々に手配する必要があった輸送を、空陸一貫で手配できるようにした。
新サービスの適用条件として、荷出し地点から到着地点まで当日輸送できるもの、J-AIRのエンブラエル型機材での運航便に搭載するもの、輸送日の5営業日前までに輸送日や便名、物量が確定しているもの、航空輸送制限品以外のもの、などを満たす必要がある。その上で、地域事業や地域活性化につながる特産品であると事前承認されたものが対象になるという。輸送できるのは、常温、冷蔵、冷凍の3温度帯。
利用方法は、J-AIRホームページに記載の専用フォームから発注申し込みを行い、ルーフィのハコJETの輸送手配をする。申し込み受付の開始は17日から。
JALとルーフィは、「物流業界の2024年問題」により物理的な輸送力の不足が見込まれる中、空陸一貫輸送によって、各地の特産品を新鮮な状態で届けられるよう取り組む。今後も、両社の強みである高速輸送により、地域事業者とユーザーのつながりを創出し地域活性化に寄与すると共に、物流における社会課題の解決を目指していくという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡