ナスコンバレー協議会は4月12日、日本財団ドワンゴ学園準備会、角川ドワンゴ学園の3者で、イノベーションを生み出す人材を育成して地域社会へ貢献することを目指した連携協定を締結したと発表した。
ナスコンバレー協議会は、栃木県那須地域を新しい働き方に関心を持つ経営者や社員がワーケーションの場として活用し、先進的なアイデアを持つ人材間の交流から新たなビジネス機会の創出を目指す「ナスコンバレー構想」が発展するかたちで、2021年10月1日に設立。
東京ドーム170個分の私有地を含む那須地域の広大な実証フィールドを活用し、プロジェクトの支援やプログラムおよび、コミュニティのデザインを含むイノベーションの場として、リビングラボ「ナスコンバレー」を運営している。
ZEN大学(仮称・設置認可申請中)は、日本財団とドワンゴが2025年4月開学に向けて準備するオンライン大学。すべての人を対象としており、グローバル社会で活躍するための素養やスキルを身に付けることができる最先端のテクノロジーと、最前線で活躍するプロフェッショナルの教員による質の高いオンデマンド授業で学べるのが特徴。
オンラインだけで大学卒業資格を取得でき、地域・企業と連携したフィールドワークや国際交流など、多様なプログラム活動を予定しており、実社会で活躍するための実践力を養えるとしている。
連携協定では、それぞれが保有する資源を有効活用しながら、ZEN大学とN高等学校・S高等学校(N/S高)において、学習プログラム開発や体験の場を提供することを締結。体験の場として那須地域に来訪した生徒や学生が、引き続き那須地域内でさまざまなプロジェクトを実践できる仕組みを構築し、交流人口や定住人口の増加も目指すという。
連携協定の取り組みの第一歩として、ナスコンバレー協議会とナスコンバレー協議会の関係企業および、N/S高が連携し、2024年の夏から通信制高校における実践型学習プログラムを実施。学習成果の発表の場を設ける。
ZEN大学の認可がおりた際には、2025年度から通信制大学における体験型学習プログラムの実施や、インターンシップ制度の導入を進めるという。
5月30日には、連携協定締結を記念したトークイベントを開催する。ZEN大学の運営元である日本財団ドワンゴ学園準備会から代表理事を務める山中伸一氏らをゲストに迎え、オンライン大学やこれからの教育についてを語り合う予定だ。
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