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AIと会話できるスマートリング「WIZPR RING」、Kickstarterで支援募集中

Maria Diaz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2024年03月25日 13時43分

 人工知能(AI)が手元にあればいいのにと思ったことはないだろうか。ある企業がその願いをかなえようとしている。韓国企業VTouchは先ごろ、AI対応スマートリング「WIZPR RING」の「Kickstarter」キャンペーンを開始した。装着者はWIZPR RINGにささやきかけることによって、お気に入りのAIアシスタントと会話ができる。

指にはめたWIZPR RINGに話しかける人
提供:VTouch

 WIZPR RINGは、手を口元に近づけたときに自動的に起動する。ウェイクワードやボタンの押下は不要だ。近距離の音声に反応するように設計されており、近くで発せられたささやきや通常音量の話し声を聞き取る。装着者は、リングに接続されたワイヤレスイヤホンを通して、AIの回答を聞くことができる。

 WIZPR RINGでは、「WIZPR」スマートフォンアプリを介して複数のAIツールを利用できるという。リングとアプリを連携させると、指にはめたリングに話しかけるだけで、「ChatGPT」や「Gemini」などのAIボットを利用できる。スマートホームデバイス、モバイルカレンダー、テキストメッセージなどのサービスにも、WIZPR RINGを通して音声でアクセスできる。スマートフォンを操作したり、ウェイクワードを使用したりする必要はない。

 「AIベースの会話型コンピューティングは、PCやスマートフォンなどの『グラフィカルユーザーインターフェース』の限界を超える次なる目玉になると期待されている」と、VTouchの共同創設者で最高経営責任者(CEO)のSJ Kim氏は述べた。「WIZPR RINGによってわれわれは、画面を見る必要なく、いつでもどこでもそれに話しかけることによってAIとやり取りできる、会話型コンピューティング環境の実現を目指す」(同氏)

 音声のみの操作が好みではないユーザーのために、WIZPR RINGにはボタンもある。1回の押下で、ChatGPTからGeminiに変更するなど、AIツールの切り替えが可能だ。2回続けて押下すると、修正モードに入り、誤って発音したりした単語を言い直すことができる。

 ボタンを3回押下すると、スマートフォンのデータ(メッセージやカレンダーなど)に基づいて、必要と判断された情報を得ることができる。ボタンを5回押下すると、SOSモードが起動し、周囲の音声が録音されて、ユーザーが選択した緊急連絡先に位置情報と録音内容が送信される。

 WIZPR RING(旧「WHSP RING」)は、6~13のサイズで提供され、カラーはブラックまたはシルバー。現在、139ドル(約2万1000円)の支援に対するリワードが1個のWIZPR RINGとなっている。通常価格は199ドル(約3万円)だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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