MM総研(MMRI)は、VRゴーグルの国内販売台数の推移・予測とVRゴーグルの利用に関するアンケート調査を実施。10月24日付けで結果を公表した。
調査時期は、2023年7月。調査対象は、15歳〜69歳の男女。VRゴーグルを所有している/VRゴーグルの購入意向がある本調査の回答件数は、1011人(プレ調査は、2万7543人)。
それによると、2016年は「VR元年」とも呼ばれ、米Oculus、台湾HTC、ソニーなどから製品が次々と発売。以降、多くのメーカーが小型で軽量なVRゴーグルの開発に注力しているという。
製品ラインナップの拡大、小型軽量化、製品価格の低廉化が進んだことで、2022年度の販売台数は2016年度の約10倍に増加。2022年度の国内販売台数も48万台と、前年度比26.3%増となっている。
AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)について、「意味も含めて理解している」と「聞いたことがある」を認知しているものとして分析した結果、ARの認知度は54.2%で、VRは77.8%、MRは35.1%となった。
昨今メタバース(仮想空間)がTV番組などでも注目を集める中、VRの認知度も上がっていると分析している。
VRゴーグルの利用経験と所有状況は、「所有していないが利用したことがある」が4.3%、「所有している」が5.6%で、合計して利用率は10%となった。
現在VRゴーグルを所有していない人の新規購入意向と、VRゴーグルを所有している人の買い替え/買い増し意向についても確認。その結果、「購入したい」と「購入を検討したい」をあわせた購入意向は22.3%となっている。
VRゴーグルを自宅以外で利用したことがある人に利用場所を聞いた結果、「イベント・展示会」が最も高く31.5%。次いで、「他人の家(家族や知人)」が27.1%、「ゲームセンター」が18.5%、「職場・学校」が17.9%、「映画館」が17.1%、「遊園地」が12.7%という結果となった。
同社では、製品ラインナップの拡充や小型軽量化による操作性の向上に加え、VRゴーグル向けの魅力的なコンテンツの拡充が進むことと予想。
VRゴーグル市場については、2025年度には100万台を超え、2027年度には185万台になると予測しているという。
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