VAIOは8月22日、直営ストアにおいて、個人向けにリユースPCを販売する「VAIO認定整備済PC事業」を開始したと発表した。
比較的新しい機種に限定し、月間約30〜50台を取り扱う予定。整備・販売などの体制を整えて事業を拡大し、2025年度には法人向けにも販売する予定だ。
VAIO認定整備済のリユースPCでは、安曇野本社工場で動作確認を行うほか、クリーニングやバッテリー交換を実施する。また、天板やキーボード面(タッチパッド、パームレスト、キーボード)などの一部外装部品、カートンや同梱物も交換する。
ただし、液晶と底面には、使用に影響のない範囲で傷・スレがある場合があるという。また、工場出荷時のOSがインストールされ、リカバリーメディアは付属しないとしている。
VAIO パーソナル営業本部 認定整備済PC事業室 室長の大石辰也氏は、「ここ数年でエンタープライズ市場への販売が増加し、比較的に質の良い使用済みPCの入手が可能になってきた。また、環境への意識が変化し、リユースPCへの関心も高まっている。VAIOならではのメーカーとしての強みを生かし、単なる中古事業ではなく、新しい価値を提供する」と、事業化の背景を説明した。
サービス提供開始時点では、2020年1月以降発売モデルのみを取り扱う。例えば、「VAIO SX14」(VJS142:2020年1月発売モデル)を11万7800円(以降、価格は全て税込)、「VAIO SX12」(VJS122:2020年1月発売モデル)を10万2800円で販売する。
「基本的には、現行機種ではなく、新品として扱わなくなった2~3世代前の商品をラインアップする。VAIOの既存の顧客層として、VAIO製品を必ず買っていただけるコアユーザー、ファーストチョイスとして捉えていただいているライトユーザーが存在し、それぞれ新品、新品またはアウトレットを選択いただいているという現状がある。今回の事業は、それ以降の顧客層の方々、VAIOのブランド価値は感じているものの価格面などで折り合いがつかない方々に向けて提供したい」(大石氏)と、想定する展開モデルやターゲット層などを語った。
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