高さ日本一「麻布台ヒルズ」11月24日開業--東京タワーの特別展望台が眼下に

 森ビルは8月8日、高さ日本一の超高層ビルなどを擁する「麻布台ヒルズ」を2023年11月24日より順次開業すると発表した。

麻布台ヒルズ
麻布台ヒルズ

タワープラザ

 麻布台ヒルズは、森ビルが約300件の権利者と35年かけて進めた再開発事業だ。「緑に包まれ、人と人をつなぐ広場のような街」をテーマに、約8.1haの区域うち2万4000平米を緑化。高低差のある敷地には、季節感のある様々な植栽や菜園も設けた。

 森ビルの実質的創業者である森稔氏は「都市機能を超高層ビルに集約し、空いたエリアを徹底的に緑化する『立体緑園都市構想』」を提唱していたが、同開発では同構想を体現したという。

中央広場
中央広場

 エリア内にそびえる「麻布台ヒルズ森JPタワー」は、大阪の「あべのハルカス」を抜き高さ日本一の超高層ビルとなる。7〜52階はオフィスフロアで、1フロアあたりの面積は約4800平米、就業者数は2万人を想定する。東京のオフィス市況は厳しいと言われるが、森ビルで代表取締役社長を務める辻慎吾氏によると「現時点でオフィスフロアの5割が埋まっている」といい、強い引き合いがあるという。

オフィスフロア
オフィスフロア
オフィスフロアからの眺望
オフィスフロアからの眺望
52Fオフィスフロアでは東京タワーの特別展望台すら眼下に
52Fオフィスフロアでは東京タワーの特別展望台すら眼下に

 高層部の54〜64階にはホテルブランドのアマンが提供するラグジュアリー住宅「アマンレジデンス 東京」が入り、入居者専用の「アマンスパ」も設置される。

アマンレジデンス東京
アマンレジデンス東京

 住居エリアも充実しており、高さ240mの「麻布台ヒルズレジデンスA」、高さ270mの「麻布台ヒルズレジデンス」の2つのタワーレジデンスが設置される。前述のアマンレジデンス東京、そしてガーデンプラザ A/B/C棟をあわせた総住宅戸数は約1400となる。

 また、都心最大級のインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」が8月30日に先行開業する。辻氏によると、世界で都市間競争が激化するなか「東京にはインターナショナルスクールが少ないことが課題だった」といい、同スクールにはプールや体育館なども設け、都心とは思えない環境で国際感覚に優れた教育を受けられるという。

ブリティッシュ・スクール・イン 東京
ブリティッシュ・スクール・イン 東京

 「ガーデンプラザB」の4〜5階には、日本初をうたう大規模なベンチャーキャピタル集積拠点「Tokyo Venture Capital Hub」を設ける。ここには日本ベンチャーキャピタル協会や大企業を母体とするコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が約70社集まるという。さらに、入居企業をサポートするラウンジや会議室も用意。コワークエリアはイベントスペースにも転用可能だという。

 加えて、慶應義塾大学予防医療センター、商業施設、お台場で人気を博した「チームラボボーダレス」、アマンの姉妹ブランド「Janu」の世界初となるホテル「ジャヌ東京」なども2023〜2024年に順次開業する。このように、オフィスや住宅、商業施設、文化施設、教育機関や医療機関など、多様な都市機能が集積した街となる。

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