6月に開催予定だったElectronic Entertainment Expo(E3)が中止になった。かつては毎年開催されていた最大級のゲーム見本市だが、運営パートナーのReedPopは米国時間3月30日、E3 2023の中止を認めた。
ReedPopのゲーミング担当グローバルバイスプレジデントを務めるKyle Marsden-Kish氏は、次のように述べた。「当社とパートナー各社はこのイベントの実現に向けてあらゆる努力をしてきたため、これは難しい決断だったが、業界にとって正しいこと、E3にとって正しいことをする必要があった」「われわれは、出展に関心を寄せる企業各社がプレイ可能なデモを用意できないことや、リソース上の課題から今夏のE3への出展を断念せざるを得ない事情を認識し、理解している」
これに先立ち、ゲーム関連情報サイトのIGNは、ビデオゲームの業界団体でE3の運営組織でもあるエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)がE3への参加を予定していた会員に送ったメールを基に、中止を報じていた。
E3 2020は中止され、E3 2021はオンラインのみの開催となり、E3 2022は再び中止された。ESAは2022年9月、E3 2023を6月13~16日に対面で開催する計画を明らかにしていた。2020~2022年の変更は、新型コロナウイルスのパンデミックを受けた措置だった。
Microsoft、ソニー、任天堂などのゲーム開発企業は、6月に独自のイベントを開催し、2023年のラインアップで未発表の作品などを発表する可能性が高い。新作ゲームを披露する場となっている競合イベントSummer Game Festは、依然として6月8日に開催される予定となっている。
2023年は、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」「ディアブロ IV」「FINAL FANTASY XVI」など、大作シリーズのリリースが予定されており、ゲーム業界にとって大きな意味のある1年になりそうだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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