Amazonは米国時間3月14日、「Project Kuiper」と名付けられた、同社が今後提供予定の衛星ブロードバンドサービス用の顧客端末3機種を公開した。同社はブログで、家庭用、エンタープライズ用、超小型版の3つの端末について詳しく説明しており、いずれも上空を通過する衛星と通信できるよう屋外設置用に設計されている。
Project Kuiperは、3000基を超える地球低軌道上のブロードバンド衛星で構成されるコンステレーションによって、インターネットサービスを提供することを目指している。既に2000基を超える衛星を軌道に投入し、30カ国以上でインターネットを提供している、SpaceXの「Starlink」などのサービスと競合することになる。
Amazonは、ゆくゆくはProject Kuiperによって「数千万人の顧客」にサービスを提供することを想定していると述べた。
同社によると、家庭および小規模企業用の端末は、11インチ(約28cm)四方未満で、取り付けブラケットを除く重量は5ポンド(約2.3kg)未満。速度は最大400Mbpsだ。7インチ(約18cm)四方で1ポンド(約450g)、速度が最大100Mbpsのさらに小さな端末も用意される予定で、よりポータブルで手頃な価格の選択肢になるという。
最も大きな端末は、大企業や政府顧客を対象としており、大きさは19×30インチ(約48×76cm)で、速度は最大1Gbps。
Amazonは、これらの端末の製造コストは「1台400ドル(約5万4000円)未満」になる見込みだと述べたが、端末やブロードバンドサービスの提供価格については言及しなかった。
同社は、実稼働衛星を2024年前半に打ち上げる予定で、2024年後半にサービス提供開始を想定していると述べた。同社は2023年5月に、2基のプロトタイプ衛星をUnited Launch Allianceの「Vulcan Centaur」ロケットに搭載して打ち上げる予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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