話題の人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」は今後、ますます多くの人気アプリやツールに統合されていくだろう。開発元のOpenAIが米国時間3月1日にChatGPTのAPIを提供開始したことで、開発者はChatGPTのさまざまな機能にアクセスできるようになった。
OpenAIは、2022年9月にオープンソース化した音声テキスト変換モデル「Whisper」のAPIも提供開始した。
OpenAIによると、「Snapchat」開発元のSnapや、Instacart、Shopifyなどの企業がすでにChatGPTのAPIを使用しているという。
Instacartはこの会話型AIテクノロジーを使って、ユーザーが「子ども向けの健康的な昼ご飯は何?」といった自由形式の質問によって買い物リストを作成できるよう支援する。Shopifyは、ChatGPTを自社のショッピングアプリ「Shop」に組み込む。学習プラットフォームの「Quizlet」もAI家庭教師でChatGPTのAPIを利用している。
ChatGPTのAPIは、ChatGPT製品で使用されているのと同じ「gpt-3.5-turbo」モデルへのアクセスを提供する。
OpenAIはChatGPTのモデルを継続的に改善していくという。ただし、APIを使う組織がデータの提供に同意しない限り、API経由で送信されたデータがOpenAIのモデルのさらなる訓練や改善に使われることはないとした。このことは、自分のデータが同意なしにAIモデルの強化に使用されることを懸念している消費者に対して、ある程度の安心感を与えるはずだ。
OpenAIは、APIのユーザー向けにデフォルトの30日間のデータ保持ポリシーを適用している。ユーザーのニーズに応じて、より厳格な保持ポリシーを選択することも可能だ。
OpenAIは「この2カ月間のアップタイムは、われわれ自身とユーザーの期待に応えるものではなかった」として、製品の安定性を高めることがエンジニアリングの当面の最優先事項だと述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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