SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」を利用する顧客のもとに米国時間11月4日、うれしくないクリスマスプレゼントのような電子メールが届いた。そのメールは、米国とカナダの顧客を対象に、1カ月のデータ通信量に12月から一部制限を設けると通知するものだった。
Starlinkの新たなポリシーによると、各サービスプランにはピーク時(午前7時~午後11時)に使える1TBの「Priority Access」(優先アクセス)が割り当てられ、その月の請求サイクルが終わる前に1TBを超えた顧客は無制限の「Basic Access」(基本アクセス)に移行し、通信速度が低下する。ピーク時以外の通信量は、優先アクセスにカウントされない。また、追加の優先アクセスを1GB当たり0.25ドル(約37円)で購入することもできる。
この変更は、「非常に大量のデータを消費する少数のユーザーによって、当社の顧客基盤が悪影響を受けないようにする」ことが目的だという。
これまで無条件で無制限のデータ通信を提供していただけに、これは大きな方針転換だ。従来の方針は、競合する衛星インターネットサービスのHughesNetやViasatとは対照的だった。HughesNetとViasatは、「厳しいデータ制限なし」をうたっているが、データ通信量の上限に達すると速度が低下する。Starlinkもこれに追随することになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス