大手銀行と地方銀行の連携による新たな送金サービス「ことら送金」が10月11日にスタートした。携帯電話番号だけで銀行口座間の個人間送金を行えるサービスで、現時点では3大メガバンクの三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行を含む計20行が参加している。対応金融機関は今後57行に拡大する。
ことら送金は、加盟する金融機関などが提供する既存のアプリから利用できる。10月11日時点では「Wallet+」「J-Coin Pay」「Bank Pay」「はまPay」「YOKA!Pay」「こいPay」が対応している。
ことら送金を利用するには、銀行が指定する上記の対応アプリで初回登録を済ませる必要がある。初回登録を終えれば、相手のアプリを気にせずに携帯電話番号だけで送金できる。送金時にテキストのメッセージを添えることもできる。
対応する金融機関は、現時点で三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行を含む20行。11月24日以降はさらに11行が加わり、最終的には57行への拡大を予定している。この結果、ことら送金を利用できる個人口座の総合計はおよそ2億1000万口座に達するという。
振込手数料自体はことら送金に参加する各事業者が決定するが、現時点で参加している20行は、他行への送金であっても、振込手数料を無料にすると表明している。
サービス名の「ことら」は、小口送金を意味する「小口トランスファー」の略。みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行主導の「多頻度小口決済インフラ構想」のもと、2020年に設立し、2022年7月に稼働を開始した。システムの最終確認を経て、今回一般ユーザーにも開放された格好だ。
ことらで代表取締役を務める川越洋氏は、ことら送金のサービス開始について「ATMに並ぶ回数が減るのはもちろん、友達の割り勘といった、これまで銀行振込が使われてこなかった場面でも真価を発揮する」とコメントした。
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