ピクシーダストテクノロジーズは10月3日、ベンチャーキャピタルと事業会社7社を引受先とした第三者割当増資の実施により、シリーズCラウンドで総額約21.7億円の資金調達を実施したと発表した。
IF Growth Opportunity Fund I、東北大学ベンチャーパートナーズが運営するTHVP-2 号、塩野義製薬、鈴与、乃村工藝社、Axiom Asia Private Capitalが引受先を務める。
メディアアーティストの落合陽一氏などが代表取締役を務める同社は、ヒューマンインターフェースとホログラムなど、波動制御の学術的バックグラウンド(博士号を有し研究教育に従事)を持つ2人の研究者を中心に創業。
「吸音メタマテリアル」「五感を介した認知症ケア」「超音波を用いたメカノバイオロジーによるヘルスケア」など、世界中のアンメットニーズ(未充足の課題)に応える技術企業で、超音波のほか光や電磁波も操れる「波動制御技術」(計算機ホログラム技術や信号処理技術)に特化したコア技術を所有している。
オフィス領域、ヘルスケアやダイバーシティ分野における非接触、非侵襲デバイスの開発を中心に、「QOL向上」「身体能力の補完、向上」「加齢への対応」を主力事業とし、そのための技術開発を進めている。
今回調達した資金は、最近発売した超音波ヘアケアデバイス「SonoRepro」や吸音メタマテリアル「iwasemi」、これから発売予定の各種製品の製造、マーケティング費用、新規事業のプロダクト開発、人材の採用などに活用する。さらなる事業基盤の強化を図るという。
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