ティファニーがNFTに参入、「NFTiff」を約650万円で発売へ

Daniel Van Boom (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年08月02日 09時40分

 高級ジュエリーブランドのTiffany & Co.がNFT市場に参入し、「NFTiff」コレクションを発表した。米国時間8月5日に250個限定で発売する。価格は1個30イーサ(約650万円)。

NFTiff
提供:Tiffany & Co.

 これまでに一般販売されたNFTと比べると高額かもしれない。多くのNFTが、オークションやOpenSeaなどのセカンダリーマーケットプレイスで驚くほど高額で取り引きされているが、その一般販売価格は通常、そこまで高額ではない。コレクションを発表する大半のクリエイターが、NFTに0.1イーサ(約2万2000円)未満の価格を付けている。最も有名なコレクションである「Bored Ape Yacht Club」の発売時の価格は0.08イーサで、当時のレートで約2万円だった。

 ただし、Tiffanyはこのコレクションを一般的な暗号資産投資家に広く販売するのではなく、初期に誕生したNFTコレクションとして有名な「CryptoPunks」の所有者のみに販売する。CryptoPunksが10万ドル(約130万円)未満で販売されることはめったにないため、Tiffanyは特に裕福なNFTコレクターをターゲットにしていることになる。

 NFTiffは、同社の主力商品に付随するものでもある。NFTiffの購入者は、自分が所有するCryptoPunkと同じデザインのTiffanyのペンダントと、そのペンダントのデジタル版を入手できる。主要な仮想通貨であるイーサに基づいて取引することにより、Tiffanyは現金よりも仮想通貨を潤沢に保有する購買者を対象とした潜在的販売経路を開拓することになる。

 Tiffanyの発表はNFTトレーダーの間で論争を巻き起こしており、30イーサという価格が論点となっている。NFT市場が基盤とする仮想通貨であるイーサは、年初来54%下落しており、これだけ高額なNFTコレクションを今発売するのは、大胆な動きだ。

 Tiffany以外にも多くのファッションブランドが、Web3関連事業に参入している。Web3とは、ブロックチェーン技術によって次世代のインターネットを補強するという概念だ。Adidasは2021年にBored Ape Yacht Clubと提携して独自のNFTを発売しており、Gucciは複数のコレクションと提携して、有名なNFTキャラクターをあしらった衣料品を販売した。最近ではLacosteが、限定販売の衣料品を購入する権利を保有者に提供するコレクションをリリースしている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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