Blue OriginやVirgin Galacticのフライトに参加した人々は、この宇宙での冒険の間、ほぼ座席のシートベルトに固定されたままだった。一方、旅行会社Space Perspectiveが成層圏気球飛行の打ち上げに成功すると、乗客はシャンパンでの乾杯、観葉植物、景色の見えるトイレを楽しめそうだ。
Space Perspectiveは米国時間4月12日、同社が史上初の「スペースラウンジ」と呼ぶ、「Spaceship Neptune」の内部の設計を披露した。このラウンジには、360度の展望窓、バー、リクライニングシート、フードサービス、Wi-Fi、カスタマイズ可能なムード照明、望遠鏡、インタラクティブな画面、フロアランプ、カクテルに使われるハーブなどの植物が用意される予定だ。
おそらく最も重要なのは、スペースラウンジ内に巨大な窓が付いたトイレがあることだろう。そのおかげで、「宇宙探検家は素晴らしい光景を決して見逃さない」としている。
10万フィート(3万480m)に達する6時間のフライトを希望する人は、料金12万5000ドル(約1570万円)の手付金として、1000ドル(約13万円)を支払うことで予約できる。加圧されたカプセルの定員は、乗客8人とパイロット1人だ。同社によると、最初の1年はすでに予約で満席だという。
ここでは「スペース」という言葉が大雑把に使われている。気球は驚くほどの高度に達するが、Blue OriginやVirgin Galacticの旅ほどの高さではないし、SpaceXの「Crew Dragon」のように軌道に到達することもない。これは、ロケットに乗るために桁違いの大金を払うことは望まない人たちにアピールする、比較的穏当なフライトなのだ。
Space Perspectiveは、予約した顧客を乗せる商用飛行を2024年後半に開始することを目指している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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